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ロングハイサービス~10項目のチェックポイント~

こんにちは。

真面目でテキトーなバドミントンコーチ齋藤(@usagi02_soushi)です。

 

バドミントンプレーヤーの第一関門!

と言っても過言ではないロングハイサービス

なにせサーブが打てないことにはラリーが始まりません。

 

がしかし!

そのロングサーブというのが意外と難しい。

特にフォアハンドでのロングサーブは、なかなか当たらない、方向が定まらない、高く上がらない、距離が出ない・・・

などなど、多くの悩みが聞かれます。

 

ロングハイサービスが打てるようになれば、基礎打ちができるようになり、ノックが出せるようになりパターン練習ができるようになります。

サーブはラリーのスタートです!

今回はロングハイサービスの打ち方について解説します。

 

 

ロングハイサービスの打ち方を解説

構え方

右利きの選手の場合は、右足の上に軸を作ります。

左足はつま先を上げて、踵を地面に着くようにすると右足の上に軸を作りやすいです。

シャトルを持つ手とラケットは自分の肩の高さ、もしくはおでこの高さに揃えて構えます。

わきは少し広げ、肘が外側にくるようにします。

そして目線はシャトルに向けるようにします。

【軸感覚を養うトレーニング】:四股ふみで股関節強化~ポイントと効果~

 

 

テイクバックがカギ

ロングハイサービスでは構えからシャトルをヒットするまでの間にリズムを作ることがポイントです。

【リズムを知ろう】:バドミントン上達法!まずはリズムを覚えよう

 

そのリズムを生み出すのが、テイクバック、ラケットを引く動作です。

このテイクバックでラケットを引くポイントは二つ

  1. ラケットではなく、肩もしくは肘をテイクバックする。
  2. 後ろではなく、上にテイクバックする。

ということです。

そしてテイクバックはできるだけ柔らかく、ふわっとできるように意識しましょう。

テイクバックを柔らかくできるとその後のリズムが取りやすくなります。

 

 

ゆっくりからスピードアップさせて

テイクバックから滑らかにラケットのスイングを開始します。

肩・肘を使って上方向にテイクバックをすると、ラケットも遅れて一度上に上がってきます。

このラケットが遅れて動き始めることを「ラギングバック」と言います。

サーブに限らずバドミントンのスイング動作ではこのラギングバック、つまりラケットの遅れが発生するということです。

テイクバックの後、スイングを開始しますが、その際にもラギングバックが発生します。

腕が先にスイングされ、その後にラケットが出てきます。

このラギングバックがシャトルを飛ばすために重要なポイントであるのですが、自分の動きとラケットの動きにタイムラグが発生するので最初は難しく感じるポイントにもなります。

そのラギングバックのタイミングを上手に操れるようになるために重要なことが「ラケットワークの緩急」です。

テイクバックからスイングの最初はラケットのスイングをゆっくり、そしてインパクトに向かってラケットを加速させていくようにしましょう。

【緩急に役立つ記事】バックハンドスキル~てこの原理でシャトルを弾く~

 

 

スイングは内側をえぐって「J」を描くイメージ

ラケットのスイングはゆっくりから徐々に加速!

その際にラケットのスイングを曲線にしていく必要があります。

ラケットのスイングの動きは

  1. テイクバックで一度ふわっと上がる
  2. そこから下方向に落ち始める
  3. 体の近くをえぐるように通過
  4. ラケットは上に向かって動き出す
  5. ラケットが上に動きだしたらラケットを加速

という順番になります。

細かく書くと非常にわかりにくいですよね。

簡単に言うと、

ラケットは真っ直ぐのイメージではなくローマ字のJのような軌道となります。

特に初心者のうちはラケットを真っ直ぐに振るイメージを持っている選手も多く見られます。

このラケットスイングの軌道イメージを修正することでフォアハンドのスイングにリズムが生まれてきます。

 

 

右足から左足へ移動する

ラケットのスイングを曲線にするとリズムをつくりやすくなります。

そのラケットのスイングと足の動きを合わせていきます。

足は、最初の構えでは右脚上に軸を作っています。

そこから、

身体の近くをえぐるように通過するタイミング

に合わせて

右足から左足に移動します。

身体の近くをえぐるようにラケットをスイングすることと

右足から左足に移動する動きはリンクしているので足を動かすことでラケットのスイングがしやすくなるということも考えられます。

どちらがイメージしやすいか、取り組みやすいかを見極めて身につけていくと良いでしょう。

【重心移動の記事】四股ふみで股関節強化~ポイントと効果~

 

 

右脚を回す

右足から左足に移動するだけでは体は右から左に移動するだけとなり、右の腰が残った状態となってしまいます。

左足に移動する際には、右脚を回します。

【回すポイント】:腰を回してスマッシュを力強く!コツは脚にあり。

 

足の左右への移動と、右脚を回す動作もリンクしています。

右足から左足へ移動!と言って右腰がしっかりと回る選手もいれば、

右脚を回して!ということで左足への移動が完了する選手もいます。

このあたりは自分自身の感覚を研ぎ澄ませて練習してもらいたい部分です。

また指導のポイントとしてはどちらが相手により伝わりやすいかを見極めて伝えていくポイントとなります。

 

 

体幹から肩・肘・ラケットの順番で

テイクバックからラケットのスイングをする際に、

  1. 体幹
  2. ラケット

順番で動かすことを意識してみましょう。

テイクバックで上にふわっとさせる時も「体幹・肩・肘・ラケット」の順番で、

身体の近くをえぐるように通過するときに「体幹・肩」

そしてインパクトに向けて加速する場面で「肘・ラケット」

と動いてくるようなイメージで身体を順番に動かすイメージでおこないます。

初心者、初級者の中には、空振りをこわがり、腕とラケットを棒のようにして振っている場合が見受けられます。

そんな時には当てる練習をしているのか、高く飛ばす練習をしているのかを整理してみると良いでしょう。

 

 

コントロールは体幹の向きで決まる

シャトルのコントロールを大きく左右するものが体幹の向きです。

打ちたい方向に体幹の向きをコントロールします。

体幹と言っても大雑把すぎるので、みぞおちの向きをコントロールすると良いでしょう。

みぞおちを打ちたい方向に向けるイメージです。

ロングハイサービスでは前方そして上方に向かって打つのでみぞおちも少し上に向けます。

みぞおちで打ちたいポイントをロックオンするイメージで体幹を向けましょう。

 

 

シャトルの横をとらえる

ラケットでシャトルを確実に捉えることで、ラケットスイングの力をシャトルに伝えます。

またこのコンタクトでシャトルのコントロールが決まります。

ラケットとシャトルのコンタクトでのポイントはシャトルの横、つまり「コルクの側面と羽根の両方を捉える」ということです。

コルクだけを打とうとするとその後のシャトルのフライトが安定しません。

「コルクの側面と羽根の両方を捉える」イメージでコンタクトしましょう。

 

 

フォロースルーで軸をつくる

打ち終わった後のフォロースルーをゆっくりと取ります。

ロングハイサービスではシャトルを高く上げるので、相手が打つまでに時間があります。

慌てて次の動きに移るよりも、確実にコートの奥へコントロールすることの方が重要です。

フォロースルーをとって、打ち終わりに軸がピシっとできるようにしましょう。

打ち終わりの姿勢をキレイにすることをイメージすることでフォームのブレが少なくなってきます。

 

 

まとめ

目次の時点でうすうす!?気づいていたかもしれませんが、ものすごくチェックポイントが多いです。

というのも実はフォアハンドのロングハイサービスというのは複雑な動きで構成されています。

 

チェックポイントまとめ

  1. 構えは右足に軸を作って高い位置で構える
  2. テイクバックはふわっと
  3. ラケットのスイングはゆっくりからスピードアップ
  4. スイングは内側をえぐって「J」を描くイメージ
  5. 右足から左足へ移動する
  6. 右足(腰)を回す
  7. 体幹から肩・肘・ラケットの順番で
  8. 打ちたい方向に胸を向けてコントロールを高める
  9. シャトルの横をとらえる
  10. フォロースルーで軸をつくる

 

チェックポイントが多いロングハイサービスですが、すべての動きを意識しなくてはいけないというわけではありません。

すでにできている動きもあるでしょうし、この中の一つのポイントを意識するだけで上達する選手もいます。

この中に明らかにできていない動きがあるとフォームに違和感があったり、飛ばない、コントロールできないなどの問題が発生してきます。

実際に打つ中で、どこのポイントを修正すると改善されるのかということをチェックしながら練習していきましょう。

また、すでにロングハイサービスを打つことには問題がない、という選手もこの中から、2~3項目を意識して行うことでルーティーンをつくることができます。

ルーティーンワークにすることで、気持ちをコントロールすることが狙えます。

サーブの質を上げて、ラリーのスタートをよりよくしていきましょう。

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