質問
こんにちは。
バドミントンコーチの齋藤(@usagi02_soushi)です。
このような質問をバドチュー.NET読者の方からいただきました。
おそらく質問者の方は勝つために必要な戦略や戦術、配球や技術を知りたくてこのような質問をされたのではないかと推測しています。
しかしながら、バドミントンは対人型のスポーツです。(【参考記事】『相手とのリズム』3つのパターン)
対戦相手がいる以上、必ず勝てるという方法はないのです。
もしそのようなものがあれば、必ずチャンピオンになる人は決まってしまうわけですから。
だからといってゲームに勝つ方法を考えなくてもよいと言っているわけではありません。
バドミントンというゲームに勝つための条件を知っておくことが勝利につながる可能性があります。
今回は、バドミントンの勝利条件を整理してみましょう。
回答
必勝法というものはわかりませんが。
バドミントンの勝利条件について整理することでバドミントンのゲームが見えてくるように思います。
バドミントンのゲームは『2ゲーム先取』です。
2ゲーム先取するということについて色々考えてみてはいかがでしょうか。
それではここからはバドミントンの勝利条件である2ゲーム先取について考えていきましょう。
バドミントンの勝利条件
2020年1月現在、バドミントンは21点3ゲームマッチが国際的なルールになっています。
21点3ゲームマッチの場合
2ゲーム先取したプレーヤーの勝利となります。
2ゲームを先取する3つのパターン
- 2-0で勝つ
- 2-1(1ゲーム先行、2ゲーム目で追い付かれて、ファイナルゲームを取る)
- 2-1(1ゲーム先行されて、2ゲーム目で追いつき、ファイナルゲームを取る)
ざっとまとめると3通りのパターンがあります。
練習の中でこのような意識を持っているとバドミントンに必要なことが見えてきますね。
キーワード①先行
図は1ゲーム目を勝った場合と負けた場合をフローにしたものです。
- 1ゲーム目を先行した場合
- 勝つパターンは2つある(勝ちパターン①と②)
- 1ゲーム目を失った場合
- 勝つパターンは1つ(勝ちパターン③)
1ゲーム目を取った方が勝つためのパターンが多い。ということがわかります。
1ゲームを取ることで自分が2ゲーム目をどう戦うかという選択肢が持てるということです。
逆に相手は2ゲーム目を取るためにスピードを上げてきたり、リスクを上げた球を打ってきたり、より長いラリーに持ち込もうとしてくるというように相手のプレーの予測も立てられそうですね。
1ゲーム目を取られても勝つことができる
逆に言えることは、1ゲーム目を取ることができなかったとしてもバドミントンは勝つチャンスがあるということです。
1ゲーム目は取られたものの相手のプレーを分析し対応策を考えた結果、2ゲーム・ファイナルゲームと連取して逆転勝ち!ということもできるのです。
1ゲーム目の結果に応じて2ゲーム目の戦い方を変える必要がありますが、バドミントンのゲームにおいて『先行』というのは一つのキーワードになります。
【参考記事】対応力を高める!対戦相手のタイプ別、戦術選択の方法~オープンスペース&リピートショット~
キーワード②連続
再びこちらの図をご覧ください。
勝ちパターンは3つ
- 2ゲーム先行する(連続)
- 先行して追い付かれてもその後に振り切る
- 相手に先行されても、その後追い付いて追い越す(連続)
勝ちパターン①と③はどちらも連続でゲームをとっています。
勝ちパターンの2/3はゲームを連取するということなんですね。
連続でゲームを取るということは勝つために大切な要素となりそうですね。
【効率化で体力UP】フットワークのスピードを高める!
まとめ
バドミントンのゲームに勝つためには
2ゲームを先取する必要があります。
勝ちパターンは3つ
- 2-0で勝つ
- 2-1(1ゲーム先行、2ゲーム目で追い付かれて、ファイナルゲームを取る)
- 2-1(1ゲーム先行されて、2ゲーム目で追いつき、ファイナルゲームを取る)
この3つのパターンから重要な要素をまとめます。
- 勝ちパターンの2/3は先行して1ゲーム取る
- 勝ちパターンの2/3は連続でゲームを取る
相手の先を行くこと、連続でおこなうことが重要です。
バドミントンは対人型のスポーツです。
ゲーム全体の流れを理解しておくことで、試合中にどんな戦略・戦術にしようかを考えたり、相手がおかれている状況から相手の考えを予測したりすることにつながります。
どのような試合展開で勝ちを狙うのか。ということを意識してゲームをおこなってみましょう。
相手との相性や自分自身のタイプや得意な展開といったものもありそうです。
どんな相手と対戦していてどのような状況にいるのかを整理することでゲームの戦い方が見えてきそうですね。
自身のゲームを見直すことで、自分が勝つときのパターンや苦手な状況、メンタルが揺れ動く展開などの理解が深まるのではないでしょうか。
【メンタルについてはこちら】試合で緊張するのはメンタルが弱い?
「バドミントンは人生そのもの」
バドミントンの必勝法を教えてください。