こんにちは。
バドミントンコーチの齋藤(@usagi02_soushi)です。
バドミントンのクリアーは、高さによってドリブンクリアーとハイクリアーと分けられます。
ハイクリアーを打とうとしてもなかなか、高さが出ない・・・。
まず、ハイクリアーとドリブンクリアーでは打点と面の向きが異なります。
【関連記事】:ドリブンクリアーとハイクリアーの打点を比較
ではどのようにして打点を変え、シャトルを上に飛ばせるようにしたらよいのか。
今回はハイクリアーでシャトルを上に飛ばすための打点をつくる方法を解説します。
クリアーの打点の違い
まずはドリブンクリアーとハイクリアーの打点の違いを確認します。
ドリブンクリアーに比べるとハイクリアーの方が、打点が後ろであることがわかります。
また、体軸が後傾していることも特徴です。
【詳細はこちら】:ドリブンクリアーとハイクリアーの打点を比較
ハイクリアーの打ち方
ハイクリアーはドリブンクリアーよりも高さがあります。
そのぶん、シャトルを鋭く打ち出すことが必要となります。
それでいて、ラケット面を上に向けなくてはいけません。
実は、この上に向かって力を伝えるというのが難しいポイントです。
【鋭いシャトルを打つ関連記事】:バックハンドスキル~てこの原理でシャトルを弾く~
打点比較
ドリブンクリアーに比べて、ハイクリアーの打点は
ラケット面が上に向いており、体軸が後傾しています。
これがドリブンクリアーとハイクリアーの大きな違いです。
逆にドリブンクリアーとハイクリアーでそんなに大差がない部分があります。
それは、
ラケット面と体軸の位置関係です。
写真を見比べると、ハイクリアーは
ラケット面が後ろに傾いた分、体軸も後ろに傾いています。
つまり、ラケット面と体軸の関係性、体とラケットの関係性はドリブンクリアーとハイクリアーで差が少ないということです。
打ち方、ラケットの振り方を大きく変えるわけではないということですね。
【体軸の関連記事】:スマッシュを安定させる~左手の使い方~
打点を後ろに持っていく
ラケット面と体軸の両方を後ろに傾けることがハイクリアーで上に飛ばすことのポイントとなります。
胸椎の伸展
打点を後ろに持っていくために大切なこと、
それが背骨、特に胸椎を伸展(反る動き)させる動きです。
胸椎の伸展(反り)を使うことで、ラケット面と体軸を後ろに傾け、クリアーを上に飛ばすことができるようになります。
また、胸椎伸展の際に動きの補助となっているのがアゴを上げる動作です。
アゴをあげて、背骨でキレイなアーチを作ることができるとハイクリアーの質(高さと鋭い打ちだし)が高まります。
シャトルへの入り
ハイクリアーで打点を後方へ持っていくためには、シャトルへの入りが大切です。
シャトルを前に見て入る、つまりシャトルの後ろまで動いてしまうとハイクリアーを打つことはできません。
動画や写真で分かる通り、シャトルの下に入るようなイメージでフットワークを見直すこともポイントになります。
【後ろへのフットワーク】:フットワーク~後方移動の基本、スキップターン~
NGパターン
ハイクリアーが上手くいかない時のNGパターン
- 背骨のアーチがしっかり作れていない
- 手首だけでラケット面を上に向けている
- シャトルの後ろまで下がりすぎている
この3つにはご注意ください。
補強運動
ハイクリアー強化のための補強運動です。
この動画では頭が床につくところまで行っていますが、実際には倒せる範囲でおこないましょう。
また怖さを感じる方は、最初は補助者に背中を支えてもらうようにしましょう。
ポイントは
- 胸椎を伸展させる(腰椎を反ると腰を痛めやすい)
- アゴを上げる
- アーチを作ってスピードをコントロールする
というところです。
ぜひ試してみてください!
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まとめ
ハイクリアーはドリブンクリアーよりも高さがあります。
高さがあるぶん、シャトルを鋭く打ち出す必要があり、ラケット面を上に向けて力を伝える必要があります。
ラケット面を上に向けるためには、ラケット面と体軸の両方を後ろに傾けることです。
打点を後ろに持っていく、体軸を後傾させるために大切なことが胸椎を伸展させる(反る)ことです。
そして打点を後方に持っていく分、フットワークで動きすぎないことも重要なポイントとなります。
まとめると
- ラケット面と体軸を後方に傾けることで面を上に向ける
- 体軸の後傾は胸椎伸展による背骨のアーチを作る
- シャトルへの入り方(シャトルの後ろまで下がりすぎない)
この3つがハイクリアーを打つポイントとなります。
意識して練習してみてください。
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