こんにちは。
バドミントンコーチの齋藤(@usagi02_soushi)です。
自分のことは自分でする。
よく聞く言葉ですよね。
そして指導する側は
「自分のことは自分でやりなさい」
と言うこともあるのではないでしょうか。
この感覚について意識したのは小学校6年生の冬だったと記憶しています。
というよりもふと思い出したのでこれを機に記事にしました。
「自分でやりなさい」という言葉ははっきり言って効果ありません(笑)
つまるところ本人が「自分でやろう」と思うことなのです。
今回は自主性の目覚めについて自身の体験をお伝えします。
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親元はなれていったスキーツアー
それは私が10代のころのことです。
正月の恒例行事となっていたのはスキーツアーに参加することでした。
私は当時小学校5年生。
友達の家族が行っている年越しスキーツアーに一人で参加することになったのが最初のきっかけです。
余談ですが私、スキーは結構上手いです!
雪国でもないしバドミントンほど力を入れて練習をしたわけでもないんですが結構できます(笑)
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年下の少年との出会い
さて、私は小学校6年生になり、スキー7ツアーも2回目。
スキーツアーにも少し慣れてきた。
そんなころに出会ったのがタクロー(小3)である。
タクローは違う市に住んでいた明るいサッカー少年だった。(と記憶している)
ツアー最終日の夕方、僕は一緒に行っていた友達のお父さんに
「そろそろ荷物を片付けてね。」
と言われ乾燥室に向かった。
スキーの宿には乾燥室というストーブで温かくなった部屋がある。(スキー板やブーツを乾かしておく部屋のこと)
そこにはタクロー少年とタクロー父がいてスキー板とブーツの片付けをしていた。
タクローも自分の板を片付けていたのだが
僕にはそれがめちゃくちゃカッコよく見えたのである。
小学生ながらに
「こいつやるな!片付け姿がカッコいいじゃん・・・。」
と思った。
自分の物を自分で片付けているのだから条件は当時の自分と一緒だったはずです。
なのになぜカッコよく見えたのでしょうか。
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甘えないカッコよさ
僕は自分ひとりで参加しているので、自分の荷物は自分でまとめる以外の方法はなかった。
つまりやらざるをえなかったのだ。
かたやタクローはといえば、
家族で参加しているので自分でやらなくてももしかしたらお父さんがやってくれていたかもしれない。
むしろ、そういう状況に甘えても良かったように感じる。
しかも!
片付け姿が手慣れているのである。
「タクローはいつも自分でやっているんだ。」
ということに僕は気づいた。
そして僕はといえば
「俺が小学校3年の時は片づけとか全部お父さんがやってくれてたな」
とも。
家族と来ていて親がいるのに自分の板を自分で片付けるタクロー、
そして慣れた手つきで当たり前のようにやるカッコよさを感じたのではないか。
と今になって分析している。
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環境と機会
当時の私はといえば
「やるしかない」という状況に追い込まれ(追い込まれていたわけではないけど)やっていた。
(これに関しては旅をさせてくれた両親に感謝だなと今になって思います。)
この時、自分より3歳年下のタクローの姿を見て、
親がいるにも関わらず「自立」することのカッコよさを
その時になんとなく感じ取ったような気がします。
その後の私はといえば、自分でやるカッコいい男(タクロー)に影響を受け、
よくわからないながらも自分でスキー板にワックスをかけてみたりしたことを覚えています。
「自分でやろう」
「自分でやってみよう」
と思うきっかけは人それぞれにあるものです。
しかしながら、「自分でやる」という環境や機会があったことは幸運なことでした。
私の両親もさることながら、わが子と一緒に片付けをするタクローのお父さんが素晴らしいと思います。
自立していくためには「自分でやる環境」と「自分でやるモチベーション」の二つが大切だとわかります。
間違っても「あいつは俺がいないとダメだから。」といった自立を奪うようなことはしないように自身を戒め
この記事を締めくくりたいと思います。
『バドミントンは人生そのもの。』