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【試打レポート】アストロクス99(ヨネックス)

こんにちは。

元バドミントン専門店店員の齋藤(@usagi02_soushi)です。

ラケットって高額。

だけど新しいラケットが出たら欲しくなるし打ってみたくなりますよね。

そう。

私も同じです!

噂のあいつを打ちたくて問い合わせたところありました!

アストロクス99

 

 

いやーしかし、ヨネックスのラケットは本当に細かく作ってあります。

調べれば調べるほどに記事が長くなっていきます(笑)

これでも厳選して書いたつもりなのですが・・・

めんどくさいなという方はまとめから読んでください!

 

 

アストロクス99試打ラケットスペック

今回お借りした試打ラケットはアストロクス99の4U5

そこにストリングはBG66UMが張りあがっていました。

メーカーサイト(ヨネックス公式サイト)によると推奨ストリングは

ハードヒッター:BG66F

コントロールプレーヤー:BG66UM

となっており。コントロールプレーヤー仕様ということでしょうか。

日頃からBG66UMを愛用している私からすればいつもの感覚に近い状態で打てるのでラッキー♪

グリップはウェットオーバーグリップのブラックを元グリップの上から一枚巻いた状態。

ちょっと太く感じますが試打するぶんには問題ないレベルです。

【グリップの関連記事】:カスタマイズ講座『グリップエンドのアレの作り方』

 

 

試打ラケットのスウィングウェイト測定

基本的にはガットやグリップはつけていない状態で計測するようですが、今回は試打ラケットそのもののスウィングウェイトを計測。

気になる結果は

 

これがどれくらいかというと・・・

今回アストロクスシリーズ全部とデュオラシリーズ全部を計測してもらったところ、

アストロクス99のSWは一番重たい数字となりました。

ちなみに、その次にSWが重かったのはアストロクス77の3U

重さ:96.2g

SW:93.5

 

アストロクス77の3Uを使っている人は振りぬきの感じは同じくらいということですね。

しかし4gほど重さの違いがあるのでやはりバランスは99のほうがトップヘビーなようです。

 

同じ4Uのアストロクス88Dと比較してみると

重さ:90.3g

SW:90.5

 

AX99と比べると重量が2gの差に対して、SWは4ポイントの開き。

AX99の方がトップヘビーであることがわかります。

 

88Dの4Uのユーザーからすると同じような重さですが、バランスはこれまた99の方がさらにトップヘビーとなっていますね。

やはり桃田選手やリー・チョンウェイ選手が使用するだけありますね。

 

 

アストロクス99のスペックを分析

お値段

26,000円(税別)

 

ラケット全長

674mm(10mmロング)

 

フレーム形状

アイソメトリック

 

素材

フレーム:高弾性カーボン、ナノメトリック、タングステン、Namd(エヌアムド)

シャフト:高弾性カーボン、Namd

新内蔵T型ジョイント

 

サイズ

3U4,5,6

4U4,5,6

グリップサイズが今では6まで用意されているんですね。

細いグリップの需要が高まっているということでしょうか。

ジュニアプレーヤーの増加が要因ではないかと考えていますが真相やいかに。

 

カラー

サンシャインオレンジ

 

推奨テンション

3U:21~29ポンド

4U:20~28ポンド

やはり今どきのラケットはハイテンション対応ですね!

 

ラケット面のサイズ

トップ選手用のラケットということで、発売前は『Zシリーズ』のようなコンパクトなフレームを良そうしていましたが、AX99は他のアストロクスシリーズと同じフレームサイズとなっています。

そもそもアストロクスシリーズ自体が、ヨネックスの中では若干コンパクトなフレーム設計となっているようです。

なんで今回はZじゃないんだろう?と思っていましたが、フレーム形状が通常のアストロクスと同様だからかな??と予想しておりますがこの辺りの真相を知る方がいらっしゃいましたらそっと齋藤に教えてくださいm(__)m

 

 

アストロクスの肝心要!?『Rotational Generator System』

※ヨネックス公式サイトより

この機能がアストロクスの肝である!と私は考えている。

この図を見るとシャフトの重量を、フレームトップ、フレーム下部、グリップエンドに配分している。

同じ重さでもバランスを調整しているということはもちろん、ラケットに対して縦のラインで重量配分してあるので、ラケットの面ブレを抑える効果も期待できるのでは!?という感じがしている。

 

Namd(エヌアムド)

シャフトにNamd!

フレームにもNamd!

 

そしてエヌアムドとは!

難しい(笑)

しなるけどそこからの反発がすごい!ということかと思います。

AX99にはこのNamdがシャフトだけでなく、フレームにも採用されているようです。

試打したさいに、アークセイバーシリーズのような球持ちを感じたのはこのためでしょうか。

シャトルをキャッチしてリリースする感覚というのでしょうか。

特にクリアーでシャトルが走る印象を強く受けました。

 

スパースリムシャフト

フレームに「SUPER SLIM SHAFT」と書いてあります。

フレームに(笑)

ヨネックスのシャフトはそれぞれ太さがあるようです。

一番細いものから順番に

  1. エクストラスリム
  2. ウルトラスリム
  3. スーパースリム
  4. スリム

AX99はスーパースリムシャフトを採用しており、この表を見る限りではヨネックスの中では多く採用されている太さのようです。

やはり、Zシリーズはエクストラやウルトラスリムが採用されていますね。

AX99は振りぬきを重視したラケットではなく、球の強さを意識したラケットであるということがシャフトの太さからも読み取れます。

 

 

試打レポート

やっとここまで辿り着きました!

いよいよ試打レポートです。

目次からここに飛んだ方もいるでしょうか!?

そんな方はお時間のある時に上の記事も見てみてくださいね。(がんばって調べました!)

ヨネックスがいかに細かな技術を結集してラケットを作っているかということが見て取れるかと思います。

これがトップブランドの実力なのかと記事を書きながら感じました。

 

 

ファーストインプレッションから実打

AX99、持った瞬間に「重いな」と感じます。

実際SWでも高い数値なのでトップヘビーラケットなのですが、オーバーヘッドでラケットを振ってみると、スムーズなスイング。

いよいよコートに入ってドライブから!

【余談の関連記事】:なぜ基礎打ちで最初にドライブを打つのか

 

シャトルが食いつく!

ドライブがしなやかに走る!そんな印象を受けます。

BG66UMを張った状態で食いついてしなやかに走る印象ということは・・・

さすがパワー系のラケットといった感じ。

【ドライブを走らせる関連記事】:ドライブを鋭くするために意識したい4つのポイント

 

その後ドロップとロブ、ドロップはラケットヘッドの重みを上手く使えると滑らかに打ち出せる感覚です。

サイドアームからのドロップ、カットも安定。

ロブは高さが出しやすく飛ばしやすいことこの上なし。

シャトルが食いつくのでシャトルを運ぶ感覚でコントロールできます。

【ドロップが上手くなる関連記事】:基礎打ちで練習!ドロップのスピードをコントロールする3ポイント

 

いよいよクリアー!

ここで結論ですが、一通り打ってみてAX99はクリアーが一番しっくりきました。

ヘッドの重み、シャフトのしなり、フレームのくわえ込み、シャトルを捕まえてラケットの力を使ってリリースする感覚!

シャトルが走る感覚があるので、ラケットのタイミングが合えば楽に飛びます。

また、綺麗にラケットヘッドが返るなという印象もありました。

横ブレというか面ブレを感じないというか。

記事を書いていて、これはローテーショナルジェネレーターシステムの影響もあるのではないかと予想しています。

 

当然ですが、スマッシュもしっかりと走ります。

シャトルが伸びる感覚が気持ちいい。

シングルスのストレートスマッシュが安定して打てるのがとても嬉しいですね。

シングルスではストレートのスマッシュが決定打、仕掛け、つなぎと大きな役割をするのでそのストレートがブレにくく打ちやすいというのはプレーヤーにとって大きな安心感になります。

【スマッシュのポイント記事】:腰を回してスマッシュを力強く!コツは脚にあり。

 

 

おすすめユーザー

【ストレートのコントロール関連記事】:オープンスペースを狙ったストレートリターンの4パターン

 

おすすめしないユーザー

【弾いて打つための関連記事】:バックハンドでシャトルを弾き飛ばす~ハンドリングスキルはてこの原理~

 

 

まとめ

今回のAX99、初めて持った瞬間は重くて使えないかな?と思いましたが、実際に打ってみるとトップヘビーラケットとしての完成度の高さを感じました。

まとめですのでしっかりとまとめたいと思います。

 

「オーバヘッドからのシャトルが走るラケット」

 

です!

「バドミントンは人生そのもの」

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