こんにちは。
バドミントンコーチの齋藤(@usagi02_soushi)です。
相手の速いスマッシュにレシーブが遅れがち・・・。
速いスマッシュに対してレシーブするにはどうしたらいいんだろう??
そんなバドミントンのレシーブの悩みは多いものです。
速いスマッシュに対応するためのポイント!
実は基底面にあるのです。
今回はレシーブにおける基底面の使い方について解説します。
Contents
ダブルスレシーブの守備範囲
ダブルスのレシーブではサイドバイサイドの陣形で二人が横並びになります。
コートの横半分くらいがレシーブの範囲になります。
レシーブにはフォアハンドとバックハンドがあり、
- フォアハンドは前後に守備範囲が広い
- バックハンドは左右に守備範囲が広い
という特長があります。
詳細はこちらの記事にて
レシーブではフォアハンドとバックハンドそれぞれのメリットを活かすことで守備範囲を広くとることができます。
ラケットワークに「基底面」
つまり!
足の使い方をプラスしていくことでレシーブがさらにレベルアップしていきます。
レシーブにおける基底面の役割
基底面とは
まずは基底面についておさらいしましょう。
【参考記事】【バドミントン用語解説】支持基底面
基底面はフットワークでとても重要なポイントになります。
この基底面の考え方をレシーブにも取り入れていくことができるんですね。
レシーブに基底面を取り入れる
フォアハンドとバックハンドを使い分ける、
そこから基底面の使い方もプラスしていくことで
さらにレシーブの幅を広げることできます。
基底面の使い方を取り入れるメリット
- 打点に前後の差をつけることができる
- 相手の甘い球を狙いやすくなる
- 速い球に対して対応しやすくなる
基底面別に見る3つの構え
レシーブにおける基底面の使い方を3つにわけると
- 左右平行
- 左足前・右足後ろ(ラケットを持っている側を後ろに下げる)
- 左足後ろ・右足前(ラケットを持っている側を前に出す)
それぞれの構えの特長を見ていきましょう。
左右平行
基底面を左右平行に近い形で構えます。
バックハンドレシーブを体の前で触るのに適した基底面です。
満遍なくバックハンドで触りやすいと言えますが、予測やタイミングが外れたりした場合遅れやすくなることが考えられます。
【バックレシーブとは】ダブルスレシーブの基本!バックハンドレシーブのメリット
左足前・右足後ろ
ラケットを持っている側の足を後ろに下げ、反対側の足を前に持っていくスタイルの基底面です。
バックハンドをより前で取りやすい構えです。
また、右足側に来た球に対して打点を後ろに下げて打つことができます。
①バックハンドは前で打つことができる
バックハンドレシーブは前で取りやすいので早いタッチでのリターンを狙えます。
【これが活きる!】バックハンドスキル~てこの原理でシャトルを弾く~
②右足側は懐を広くとれる
右足側に来た球が苦手。という人はこの基底面にすることで右足側のレシーブがやりやすくなります。
③打点を下げてフォアハンドで対応
フォアハンドを使うことで、右足よりさらに後ろで取ることもできます。
【フォアレシーブのメリット】ダブルスで一歩上をいく!フォアハンドレシーブ
右足前・左足後ろ
ラケットを持っている側の足を前に構える基底面のスタイルです。
このスタイルはフォアハンドをより前でタッチすることができるというメリットがあります。
また、バックハンドのデメリットである、前後の守備範囲の狭さを補うことができる基底面でもあります。
①フォアハンドは前でタッチ
フォアハンドは前で触ることができます。
フォアハンドレシーブは前後に強いことから、よりフォアハンドの強みを活かしたレシーブができます。
②バック側は後ろでも取れる
左足を下げているため逆をつかれた場合、打点を後ろに遅らせてバックハンドで対応することも可能です。
③バックハンド側を警戒する場合
相手のスマッシュが速い場合などは、バックハンド側のレシーブの打点を後方に下げることができます。
バックハンドレシーブのデメリットを補うことができる基底面のスタイルです。
【クロスリターンが有効打に!】オープンスペースを狙ったクロスリターン4パターン
まとめ
基底面別のレシーブを3つにまとめます。
- 左右平行
- 左足前・右足後ろ(ラケットを持っている側を後ろに下げる)
- 左足後ろ・右足前(ラケットを持っている側を前に出す)
左右平行
- バックハンドで広い範囲をカバーできる。
- 体の前で触れる範囲が広い
左足前・右足後ろ(ラケットを持っている側を後ろに下げる)
- バックハンドを前で触れる
- 右足側に来たシャトルに対して空間があるので対応しやすくなる
- フォアハンドレシーブを使うことで体より後ろも対応できる
左足後ろ・右足前(ラケットを持っている側を前に出す)
- フォアハンドレシーブをより前で触ることができる
- 打点を後ろに下げつつバックハンドレシーブで対応可能
- バックハンドレシーブの前後の守備範囲が狭いことを補うことができる
レシーブでは基底面の向きによって、狙える球がそれぞれ変化します。
基底面の向きとフォアハンド・バックハンドの特性を合わせることで、レシーブの幅がさらに広がっていきます。
「バドミントンは人生そのもの」