こんにちは。
長野県に来て初めて登山(といっても里山歩きのレベル)に行ってきました。
登山は正直言って、
「はまる人がいるのはわかるような気がする。たぶん!中毒性があるんだろうな。」
そんな予想もあり、ある意味楽しみにしていた行事でもあったのです。
じゃあ、もっと早く登山すればよかったじゃん?
と思われるかもしれませんが、中毒性がありそうだから手を出さなかったという理由も。
今回は、様々な事情により登ることになったのでせっかくの機会ということもあり、登山とはどんなものなのか・・・。
というような感じで当日を迎えたわけです。
結論からお話ししましょう。
たぶん!登山に中毒性はあります。
しかし、登りながらもひたすらバドミントンに結び付けて考える齋藤はすでにバドミントン中毒にかかっており登山の中毒性に毒されることは無かった。
ということです(笑)
登山の中毒性に侵されることは無かったが、登山を通じて感じるところがありすぎるくらいにあったので忘れないうちに記しておくことにしました。
前置きが長くなりましたが
Contents
普通にキツイ
登り始めて3分。
里山歩きと聞いていたが、そこは登山、山を登るのです。
当然キツイです。
日頃運動している人でも普通にキツイです。
身体の使い方が異なること、また体験したことのないことをしていることなどが考えられます。
バドミントンもスポーツ。
入口はどうあれ、始めたら普通にキツイ。
だってスポーツだもん。
今度初心者の人に
「バドミントンてキツイんですね!」
って言われたら
「スポーツだからね」
って答えよう。
開始3分にして一つの気づきを得ました。
登山おそるべし。。。
思えばけっこう遠くまできたもんだ
登り始めてどのくらい経った時でしょうか。
少し景色が開けて、周りの景色が見えました。
下が小さく、遠くの山が見えました。
登るのに一生懸命で、ふと気づけばけっこう登ってきたんだなと。
練習で縄跳びの二重跳びをやるのですが、最初は1回も跳べなかった選手が1年後には100回跳べるようになったりします。
私も思い返せば高校生の時には連続50回でヒーヒー言っていたこともあったなと。
目の前のことを一生懸命取り組んでいるといつの間にかできるようになっている、できることが当たり前になっているようなことがあるものです。
そんな自分の立ち位置やレベルが変化していることにふと気が付けると、小さな自信につながるんですね。
いろんな道がある
登る途中、他のルートから他の登山グループが登ってきて遭遇しました。
「どちらからですか?」
そんな質問からの会話が成り立つのも、同じものを目指している「仲間」なんだという意識があるのではないかと思います。
同じ山の同じ頂上を目指している、
だけど色々な道があって、
それぞれの歩き方があって、
途中で分かれ道があったり、
途中で合流したり、
頂上で初めて出会えたり。
目指すプレーヤーになるための道は一つではないんだということ。
そしてその中でどのような道を選ぶのかということだったり、
同じ山を同じグループで登る仲間はもちろん、
他のグループと頂上で再会したり、
帰路ですれ違ったり出会い方も様々だなと感じます。
バドミントンの中でどのような道を選んで歩いていくのかということが楽しさの一つにあるんですね。
また、狙っているタイトルや倒したいライバルがいる場合、
相手がどんなルートで登ろうとしているのか、
そしてどのタイミングで出くわすのか、
そういうことも想定して戦えるようにしていくことも勝つということを考えるとそれらのことも大切な要素です。
山と向き合う登山とは違い、バドミントンには対戦相手が存在します。
バドミントンでは、山を登るように自分自身を高めること、そしてライバルも自分とおなじように山を登っているのだということは競技力向上からは大切な観点です。
【いろんな楽しさ記事】バドミントンの楽しさ、3つの志向
どんぐりの生存戦略
今回は山岳案内人の方と一緒に登ったのですが、歩きながら木々の解説や山の成り立ち、ダジャレや雑学などの会話をしながら登っていきます。
「どんぐりが真ん丸じゃないのにも理由があるんですよ?」
「山に生息するどんぐりが真ん丸だと全部同じ斜面のもとに流れていきます。楕円形にすることで様々な方向に転がるようにしている。これがどんぐりの生存戦略なんですね。」
うーむ。
なるほど。
「バドミントンのチームも同じ形の選手ばかりでは勝てませんよ」
ということが言いたいんだ!
と私は心の中で理解しました。(案内人さんは絶対そんな意味では言ってないと思います)
前衛が得意な選手、シングルスが好きな選手、アタッカー、ムードメーカー・・・。
齋藤よ「いろいろな形の選手がいることでチームの総合力が高まるのだ!」
と言わんばかりに
どんぐりの生存戦略はバドミントンのチームづくりに通じるお話しでした。
【長所の話】前世はシャトル!誰かにとっての短所は長所になる話
時々休む
登山をするときには計画的に休憩します。
登山計画では何時頃にはどこそこへ行き休憩をとる。
というようなことが書かれていました。
やはり、ひたすら歩くことは後半のバテにつながる、また山での体調不良は命の危険にもかかわります。
休憩も含めての登山!
そして登山計画がいかに大切かということがわかります。
バドミントンも当然練習計画が必要ということです。
どのくらいやってどのくらい休憩をとる!
練習をするだけが競技力向上ではなく、休憩も含めてバドミントンということなんですね。
実際、初めてのルートを通る私にとって、「あと何分くらいで休憩ポイントですよ」
という一言がいかに安心材料となったことでしょうか。
先々の見通しがたっていること、休憩が設定されていることがいかに大切かということを身をもって体験しました。
これに関しては指導者として改めて大切なことだなと実感しています。
【計画性の記事】県大会1回戦負けの高校生が、大学でインカレに出た方法
先人が応援してくれる
登山をしていると、看板に出くわします。
登山道や山小屋などは先人の方々が長い年月をかけて整備してきたものだそうです。
登山道の案内看板はもちろんですが、その他にも応援看板などもあります。
道の案内や注意喚起が登山者を導いてくれます。
また、ところどころに景色の見どころ、岩の名前や由来、木々の説明や励ましの看板があります。
先人たちはその山に登らせるのではなく、登り始めた人を導き、そして登る道を楽しませる。
指導とはこうありたいものだなと自らを戒めながら歩を進めました。
写真じゃ伝わらない景色
登山をしながら、写真を多くとりました。
これは薄々わかっていたことですが・・・
ディスプレイ越しには伝わりません。
私が見た風景を写真に撮ることはできても、私が見た風景を他の人に見せることはできないんですね。
この辺りはもはや人生哲学のような状態。
写真を撮りながら、
「これ伝わらないよなー。」
なんて思いながら。
それでも、写真を見ると自分が今どんな場所に立っているのか、そんなことを知ることができます。
バドミントンでも人の写真や動画を参考にすることはできても、その人のプレーができるようになるわけではありません。
人の写真や動画を見て(バドチュー.NETとかもぜひ)参考にしてほしいのですが、その人がどんな状況でどんな感覚なのか、そんなことに想像を巡らせることが写真や動画の狙いなんですね。
当サイトの使い方まで導く登山。
おそるべしです。
また、自分のプレーを撮って見るというのは、自分がどんなところに立って、どんなことをしているのかを客観的な視点で見ることができます。
自分自身の感覚と、客観的な感覚をすり合わせることでプレーの精度も上がってくることでしょう。
【行動力が大切】順位を覆す選手~強くなるための志向の壁~
登ってみた感覚と出会う
今回登った山の景色は写真で見たことがありました。
写真で見ても、綺麗な景色です。
写真を見て、景色を楽しみにしていました。
頂上から実際に見える景色は写真の比ではありません。(天気に恵まれたということもありますが)
しかし、そこで感じたのは、写真にはない、風や太陽の光、そして周りの人たちの声や音など視覚以外の感覚が同時にあること。
これは登って初めてわかることです。
なにより、頂上に立ってみて思ったことは、周りになんの支えもないところに立つ解放感と心細さでした。
なんというのでしょうか、すごい広い中にぽつんと立っている感覚というのでしょうか。
なかなかに不思議な感覚でした。
これはきっと登った人がそれぞれに感じることでしょう。
きっと他の人は違う感覚だったと思います。
そこにたどり着いた時の感覚はその人にしかわかりません。
そこにたどり着いた時の気持ちや感覚を想像しながら、そしてそこにたどり着いた時の気持ちや感覚がどんなものなのか。
それを自らの体と心で感じ取る。
登山も仲間で同じ道を歩き、同じ頂上に立ちましたが、みんなそれぞれが違うことを考えながら、いろいろなことに思いを巡らせ、頂上でそれぞれ違った感覚を得たことでしょう。
バドミントンで何を感じ、そしてたどり着いた先で何を得るのかは自分にしかわからないし、そこで得たもの、そこで実際に感じたことこそ自分のものなんですね。
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登山のまとめ
こんなに多くの気づきをくれる登山。
おそるべし。
私はバドミントンを通じて人生を考えています。
なにをしても大体考えることはバドミントン(笑)
バドミントンに関わる皆さんはバドミントンから何を考えているでしょうか。
バドチュー.NETがより楽しいバドミントンと人生に役立つサイトにしていきたい!
そんなことを思いました。
登山は人の心を大きくするようです!
今回、一緒に参加していた方の一人が帰り道で足首をねん挫してしまうというアクシデントが発生してしまいました。
しかし、案内人の方の応急処置とその後の対応が素晴らしく無事に下山しました。
登山は低い山とはいえ、危険が付きまとうものです。
興味のある方は最初は経験者から学びながらおこなうことをお勧めします。
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「バドミントンは人生そのもの、登山はバドミントンそのもの。」