AGMメソッド体験
こんにちは。
バドミントンコーチの齋藤(@usagi02_soushi)です。
「バドミントンでシャトルが走る!すごい体の使い方がありますよ。」
そんな情報をくださったのは、バドミントンプロコーチの樋口孝雄コーチ(@X0J5mDZKHeUd3vm)
その体の使い方、それが「AGMメソッド」
今回はAGMメソッドの体験レポートをお届けします。
Contents
AGMメソッドとは
良い動きとは全⾝が連動しますが『屈曲・伸展』を強く使うとその関節のみが強く働くために他の
関節が制限されてしまいます。
では、どのようにすれば全⾝を連動させることができるのかと⾔うと『回旋(捻り)』を中⼼とした動きをすることなのです。
このように⾝体を上⼿に使いこなすためには様々なコツが存在しますが、このコツをまとめたものがAGMメソッドです。
AGMは、抗重⼒筋Anti-Gravity Muscleの頭⽂字の組み合わせです。
抗重⼒筋の概念が良い動きの妨げになっていると考え、『屈曲・伸展』より『回旋(捻り)』が動きの中⼼になるようにす
るためのメソッドを構築しました。引用:AGMメソッド公式より
「回旋(ひねり)」を動きの中心にした体の使い方のコツということのようです。
また、「屈曲・伸展」動作のデメリットにも着目しています。
AGM(Auti Gravity Muscle)とは
抗重力筋のことを指します。
これは地球上で真っ直ぐ立つためには、頭からつま先までを真っ直ぐにさせる必要があります。
この真っ直ぐにさせるために関節を伸展させる筋肉群の総称が抗重力筋ということです。
AGMメソッドトレーナー
AGMメソッドの開発者がこちら!!
川⼝ 晃(かわぐち あきら)
生年月日:1967年1⽉24⽇⽣まれ
出身:千葉県柏市出⾝
経歴:元プロサッカー選⼿(サンフレッチェ広島・名古屋グランパスエイト等)現役時代のポジションはゴールキーパー。
現役引退後は「ワールドウィング・エンタープライズ」のスポーツトレーナーとして経験を積み、バドミントン⽇本代表佐々⽊翔選⼿のトレーナーを務める。数々の経験からAGMメソッドを考案し現在に⾄る。
オリンピックでベスト8になった佐々木翔選手のトレーナーも務めていた方なんですね。
バドミントンマガジンでも紹介されています。
実際に受けてみました
オリンピック選手も実践しているというAGMメソッド。
実際に受けてきました。
受講した中でのAGMメソッドの基本となる考え方を紹介。
動物とは動く生き物のことである
動物とは、動くことがベースの生き物なんです。
反対に動かないことを選択したのが植物ですね。
動物の動きを見ると、≪内旋・外旋≫の動きを上手に使っているんです。
それに対して上手く動けない人は≪屈曲・伸展≫の動きを多用している。ここに動きのコツがあるんです。
生き物の進化の過程で動くことを選択した動物と止まっていることを選択した植物ということなんですね。
この「動物」というのがAGMのキーワードになりそうですね?
動きの難しさの一つに「動き出す」ということと「止まること」という相反することがあります。
関節の屈曲・伸展動作を強調させてしまう抗重力筋の概念はまさに上手く動けない人を作り出してしまうと感じました。
そこで、巧みに動けるようにするために、動きの中心を内旋・外旋に移行するメソッドを考えるに至ったんです。
抗重力筋の概念に縛られ、上手く動けない人を上手く動けるようにするメソッド
ということで『AGMメソッド』と名付けたんです。
動きに対して真剣かつ貪欲な川口トレーナー
≪屈曲・伸展≫動作の多用はスムーズな動作の妨げにつながり、無駄や無理が発生し、競技力の停滞や故障にもつながりかねないとのこと。
動物として備わっている本来の上手に動くための筋肉の使い方を覚えていくということが大切なんですね。
メソッドの根幹は腹圧と鳩尾(みぞおち)
AGMメソッドの根幹となるのが、
- 腹圧を高める
- 鳩尾(みぞおち)の動き
この二つです。
この二つをベースに様々な動きにアプローチしていきます。
腹圧を高める
腹圧を高めることで、胸郭と骨盤をつなぐことでブレない体幹をつくります。
さらに!!この腹圧は腰痛の予防にもなるのです。
全身を連動させるためにはこの「腹圧」が超重要なワードになります。
鳩尾(みぞおち)の動き
AGMメソッドの大きな特徴が
みぞおち部分で上半身と下半身に分けるということ。
みぞおちから手、みぞおちから足を連動させて動かす。
それがAGMメソッドで目指す全身を使った動作です。
このみぞおちの動きを習得していくためには先ほどの腹圧が重要!
腹圧がかかっていない状態でみぞおちを動かしてもそれは腰を反っただけの動きになってしまい連動した動きにはなっていかないのですね。
AGMメソッドの習得には「腹圧」と「みぞおち」から始まると感じました。
AGM意識でプレーしてみた感想
今回のAGMメソッド講習では、「腹圧」の意識を主におこないました。
その「腹圧の意識」をもってバドミントンをしてみて感じた主な効果は3つ!
- 球に力が伝わる
- 動きがまとまる
- ラケットを振るのに腕の力がいらない
これがAGMメソッドの腹圧を意識して感じたことです。
球を捉える力強さが増し、体で打てている感覚です。
体がまとまっているため、オーバーヘッドストロークでも、無駄なテイクバックやブレが少なくなったように感じます。
実際、一本だけですがとても良い感覚で打てたスマッシュは「自分の手ごたえと相手の感覚にギャップがあった」ようです。
どういうことかというと、
自分自身は
「腹圧をかけてスムーズに打てたためとても楽で良い意味で手ごたえがなかった」
相手からすると
「なめらかなフォームから鋭い球が飛んできた」
という感じです。
自分自身が楽になり、相手には鋭く感じる。
まさにバドミントンに必要な動きなのではないでしょうか。
どこで受けられるの?
AGMメソッドは現在ラケットショップフジの本社ビル4階にて受講可能です!
1人~4人で申し込めます。
空き状況や申し込みはラケットショップフジのホームページから。
http://www.rsfuji.co.jp/agm/index.php
まとめ
AGMメソッドの超基礎の部分である
腹圧の部分を意識するだけでも球の質が変化してきます。
競技力向上はもちろん、体の負担を減らす動きというのは
シニアプレーヤーや健康志向のプレーヤーにも嬉しいことです。
AGMメソッド、これから要チェックです!
「バドミントンは人生そのもの」
川口トレーナー
動物とは動く生き物であるというのはどういうことでしょうか?