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フォア側のフットワークの足運びで指導に迷い~どちらの足をクロスするか~

 2018/11/14 お悩み相談
この記事は約 6 分で読めます。 5,901 Views

こんにちは。

真面目でテキトーなバドミントンコーチ(@usagi02_soushi)です。

お悩み相談コーナー!

バドチュー.NETをお読みいただいている方からご質問をいただきましたのでお悩みに対する私なりの解説をしていきたいと思います。

 

質問

ブログに掲載されていた、フォア側のフットワークですが、

子どもに教える時に「左足を後ろにクロスするフットワーク」と「左足を前側にクロスするフットワーク」でどちらで指導するか迷うことがあります。

やりやすい方で良いのではないかという思いもあるのですがどのようにお考えでしょうか。

 

回答

この度はお問い合わせいただきありがとうございます。

さっそく回答させていただきます。

 

お読みいただいた記事:フットワークの基礎!フォア側3歩とバック側2歩

とのことです。

 

この中で「フォア側のフットワークの二歩目の左足は後ろクロス」

そして

「前クロスはオススメできない」

と書かせていただきました。

これが私の考えるフォア側のフットワークに対する回答となります。

これについてもう少し細かく解説をさせていただきます。

 

フォア側へのスピードを高める

まず、この記事についての補足ですが、このフットワークについてはプレーイングセンター(ホームポジション)からフォア側に動くことを想定して書いております。

前にクロスするのは「通称ランニングステップ(前にクロスすると走るような形になるため)」と呼んでいますが、

フォア側へ移動する際に前クロスは絶対にダメ!というわけではありません。

むしろ、ラウンド側で打った後に直接前に出るときなどにはランニングステップを使います。

記事では真ん中からのフットワークということで後ろクロスを推奨しています。

 

後ろクロスを推奨する一番の理由はその方が速くシャトルに到達できると考えているからです。

 

関連:スピードを高めるフォア側のフットワーク

にて解説しています。

 

フォア側はバック側に比べると歩数が多くなります。

歩数が多くなるということは、フットワークのスピードを高めるためには

「ストライドを小さく、ピッチを速くする」

必要があります。

バック側に比べて歩数が増える分、一歩当たりのストライドは小さくする代わりに足の回転数を速くすることでフットワークのスピードを高めることができます。

 

ランニングステップのメリット・デメリット

逆に考えると

フォア側は歩数が多くなり、ストライドも大きくとってしまうと、「動きすぎ」になりシャトルに近づきすぎてしまいます。

というのも前にクロスするランニングステップは大きなストライドには向いているのですが、小さく速く動かすことには不向きな動きだからです。

動画のように、コート後方から前に向かって一気に移動する場合はランニングステップの方が確実に速いです。

移動する距離に応じてステップワークを変えていくことフットワークのスピードアップにつながります。

 

やりやすい動きとやりにくい動きに対する考え方

やりやすい動きで良いのではないか。

ということですが、

フォア側のフットワークの際に左足を「前にクロスする(ランニングステップ)」と「後ろにクロスする(ビハインドクロスステップ)」ではどちらがやりやすい動きかといいますと、

やりやすい動きは「前にクロスする(ランニングステップ)」だと考えています。

子どもになんの情報もなく、フォア側へフットワークしてもらうとほとんどの場合ランニングステップをします。

これは、ランニングステップは日常的な動きで、ビハインドクロスステップは非日常の動きだからだと考えています。

走る動作はバドミントンに関わらず、日常でも使う動作ですよね。

しかし、ビハインドクロスステップはバドミントンやフェンシングなど、特有の動きです。

日常生活を送る中でビハインドクロスステップを使う機会がある方はほとんどいないのではないでしょうか(笑)

 

ビハインドクロスステップは、バドミントン特有の動作であり日常生活の中では身につけることが難しい動きです。

非日常の動きをゲームの中で自然とできるようにするには、「非日常が日常になる」ように練習していく必要があります。

 

関連:バックハンドが難しいと感じるのは、非日常の壁があるから。非日常の壁を突破する「習って慣れろ」のすすめ。

 

『やりやすい動き』と『バドミントン特有の動き』をわけて考えると良いでしょう

バドミントン特有の動きやバドミントンに必要な動作は練習をして体に覚えさせていくことが大切です。

 

回答のまとめ

フォア側のフットワークの練習において、

  • センターからフォア側へ動く場合は
    • 後ろクロスで練習をする
  • コート後方から直接前に移動する場合には
    • ランニングステップも有効

 

後ろクロスのステップを推奨する理由は

  • フォア側のフットワークスピードに影響があるためです。

 

前クロスの方がやりやすい動きですが

  • 「やりやすい動き」と「バドミントン特有の動き」は異なります。

 

バドミントン特有の動きというのは非日常的な動きです。

非日常の動きは繰り返しおこなうことで慣れていく必要があります。

フォア側のフットワークにはバドミントン特有の動きが含まれており、その動きを覚えることで確実にプレーが向上すると考えています。

 

「バドミントンは人生そのもの」

 

フットワークで合わせて読みたい記事

【フットワークの基礎となる記事】

フットワークの基礎!フォア側3歩とバック側2歩

【フットワークのスピードを高める記事】

スピードを高めるフォア側のフットワーク

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ライター紹介 ライター一覧

齋藤 聡史

齋藤 聡史

日本スポーツ協会公認コーチ(バドミントン)
ビーウェイ長野伊那店 代表
日本バドミントン専門店会認定『First Class Stringer(ファーストクラスストリンガー)』
バドチュー.NET運営

■ 生年月日:1985 年 12 月 23 日
■ 身長(cm) / 体重(kg):179cm / 68kg
■ 血液型:B型
■ 出身地:静岡県
■ 経 歴:入野中学校 → 湖東高校 → 天理大学
→ビーウェイ株式会社→総合型地域スポーツクラブ→起業

バドチュー.NETを運営しています。
長野県伊那市にてラケットスポーツ専門店の経営とバドミントンインストラクターをやっています。

中学時代は棒高跳びで静岡県5位入賞。
高校進学後に地域のクラブチームにてバドミントンを開始。
大学にて生涯教育に出会い、バドミントンと生涯学習というテーマに興味を持つ。
長野では小中学生から大人までバドミントン指導を展開。
バドミントンの上達や活性化には用具選びやメンテナンスが必要と考え、2021年コロナ渦にもかかわらずビーウェイ長野伊那店を開業。

さらに詳しいプロフィールは
http://badchu.net/uneisyajouhou

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