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高校時代、県大会1回戦負けだった選手が、大学でインカレに出た方法

 2019/02/06 練習と思考
この記事は約 7 分で読めます。 6,087 Views

こんにちは。

バドミントンコーチの齋藤(@usagi02_soushi)です。

 

大学生活というのは4年間あります。

長期計画の重要性というのは大学生時代に身をもって学びました。

 

この長期計画自体は、高校時代のコーチだった平尾さんという変わったオジサンが作ってくれたものをアレンジしたのですが、この長期計画のおかげで全日本インカレへ出場できたといっても過言ではありません。

この長期計画をベースに、高校時代県大会で一回戦負けだった高校生が大学で全国大会に出場するために実際におこなった内容を公開します。




 

 

 

大学生活での目標

大学のバドミントンで目指していたものは3つ。

それが

  1. 全日本インカレへの出場
  2. リーグ戦レギュラー出場
  3. 国体出場

 

結論からお伝えすると

〇達成・・・全日本インカレへの出場

〇達成・・・リーグ戦レギュラー出場

✖補欠・・・国体出場

 

冒頭にも書きましたが、高校時代の齋藤は県大会で1回戦負けのレベル。

強い大学でバドミントンをやってみたいと思い大学に進学。

3つの目標を達成するために、長期計画で取り組みました。

 

 

長期計画

大学での計画として打ち出したものが

『4年の時にレギュラー定着、インカレ出場、国体出場』

というもの。

 

 

そしてそのために

3年で『インカレ出場、団体戦出場』

を目指すというものでした。

 

目標達成のために立てた計画

1年・・・体づくりで大学生活の土台をつくる

2年・・・校内ランキングの向上

3年・・・団体戦出場とインカレ出場

4年・・・レギュラー定着、インカレ出場、国体出場

 

という長期計画です。

この長期計画は、高校時代のコーチ、平尾さんからアドバイスをもらって計画したものです。

おそらく、この長期計画がなければ大学での活躍はなかったのではないかと思います。

それほどまでに長期計画とは重要なものであると考えています。

長期計画についてもう少し説明していきたいと思います。

 

 

1年、土台となる体づくり

1年生の1年間はひたすら体づくりに費やしました。

とにかくトレーニングです。

大学生ともなると身長の伸びも落ち着き、筋力アップが狙えます。

このタイミングで体づくりをおこないました。

また、高校時代は県大会で1回戦負けのレベルですから当然、大学の大会では通用しません。

平尾さん「通用しない大会に調整してもムダ」

とのアドバイスをもとに、一年間すべての大会への調整をいっさい行うことなく、体づくりに取り組みました。

この成果は後に大きな効果となって表れるのですが、地元のバドミントン仲間の

「帰って来るたびに脚と体が大きくなってる」

という言葉にも表れていたように思います。

【特に強化したのはフットワーク】

フットワークの基礎!4つのステップをマスターしよう

スピードを高めるフォア側のフットワーク

 

 

2年、校内ランキングを上げる

インカレへ出場するためには、西日本で32強に入ることが条件となります。

当時の関西リーグは6校、それぞれの大学のレギュラークラスが出てくることを考えれば、激戦は必至。

インカレ出場のために必要な条件が、

「トーナメントでシード権を獲得する」

ということです。

 

組み合わせは、各大学のランキング上位からトーナメントに組み込まれていきます。

トーナメントを見ると、シード権的に優位となるのはダブルスでいくところ、大学で2番、シングルスでいくと3番手、多めに見て4番手というところです。

2年での目標は、校内ランキングを高め、大会でのシード権獲得につなげることを主眼に置きました。

公式戦よりも日頃の校内ランキングにこだわっての1年間でした。

トレーニングと校内戦を重視して行った結果、1年生では公式戦0勝だったところ、2年の新人戦ではシングルス、ダブルスともに3回戦くらいまで行けるレベルになりました。

【この頃使っていた戦術】相手を揺さぶるリピートショット~スマッシュリターン編~

 

 

3年、団体出場とインカレ出場

4年で目標を達成するための

「勝負の年が3年生」

と平尾さんから言われていました。

 

選択と集中による一点突破

3年になる前に大きな決断をしました。

「ダブルスに絞る」

というものです。

 

インカレ出場には、校内ランキングそして公式戦で勝ち上がる実力が必要になります。

2年の終わり頃、勝負ができるようになってきていたもののシングルスもダブルスもどちらもそこそこのレベル。

このままでは、どちらもインカレには届かないレベル。

そこで、当時の同級生からのアドバイスが

「ダブルスに絞る」

というものでした。

インカレへの出場を実現するためにダブルスに絞ることにしました。

 

結果、3年の春季リーグ戦でメンバーチェンジとして関西リーグ初出場西日本大会でインカレ出場権獲得することにつながりました。

【ダブルスに絞って取り組んだサーブ練習】:ダブルスのサーブを安定させる!ルーティーンの作り方

 

 

4年、結果にこだわる年

3年でインカレに出場、そして団体戦のダブルスに出場できるようになり、最後となる一年は大会へのピーキングをおこなう年でした。

1回目のピークは春季リーグ、2回目はインカレに持ってくるプランとしました。

 

結果的には春季リーグ戦では3勝1敗と好成績を収めることにつながりました。

 

その後、夏の西日本大会で、シングルス、ダブルスともに出場権を獲得することができました。

その後の全日本インカレはすべて初戦敗退という結果でした。

インカレに関しては、結果にこだわって封印してきたシングルスも練習したことの影響かと思われます。

秋季リーグ戦からインカレまでダブルスは苦戦しました(笑)

 

国体出場の目標は達成できませんでしたが、大学生活でインカレへの出場とリーグ戦のレギュラー出場という目標を達成することができました。

【強くなるための記事】:順位を覆す選手~強くなるための志向の壁~

 

 

まとめ

県大会1回戦負けだった高校生が、大学でインカレに出場するまでになったポイントをまとめます。

一番は、長期計画で出場に向けて取り組んだことですが、その長期計画の中で、土台作りに時間をかけることができたこと、さらには種目選択による一点突破を試みたことが大きな要因です。

 

大学で結果を出すために取り組んだこと

  1. 長期計画で取り組んだこと
  2. 土台づくりに時間をかけたこと
  3. 種目選択による一点突破を試みたこと

 

これから大学になる選手はもちろんですが、人生は長いです!

これから結果を出すために、

『長期計画』

『土台作り』

『一点突破!』

意識してみてください!

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なぜ?3つの行動で『バク伸びする理由』

 

大学生活でインカレに出場するためにおこなったタイムマネジメントを一挙公開

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ライター紹介 ライター一覧

齋藤 聡史

齋藤 聡史

日本スポーツ協会公認コーチ(バドミントン)
ビーウェイ長野伊那店 代表
日本バドミントン専門店会認定『First Class Stringer(ファーストクラスストリンガー)』
バドチュー.NET運営

■ 生年月日:1985 年 12 月 23 日
■ 身長(cm) / 体重(kg):179cm / 68kg
■ 血液型:B型
■ 出身地:静岡県
■ 経 歴:入野中学校 → 湖東高校 → 天理大学
→ビーウェイ株式会社→総合型地域スポーツクラブ→起業

バドチュー.NETを運営しています。
長野県伊那市にてラケットスポーツ専門店の経営とバドミントンインストラクターをやっています。

中学時代は棒高跳びで静岡県5位入賞。
高校進学後に地域のクラブチームにてバドミントンを開始。
大学にて生涯教育に出会い、バドミントンと生涯学習というテーマに興味を持つ。
長野では小中学生から大人までバドミントン指導を展開。
バドミントンの上達や活性化には用具選びやメンテナンスが必要と考え、2021年コロナ渦にもかかわらずビーウェイ長野伊那店を開業。

さらに詳しいプロフィールは
http://badchu.net/uneisyajouhou

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