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災害ボランティアを通じてバドミントンと人生について考えた話

 2019/12/26 備忘録
この記事は約 6 分で読めます。 1,377 Views

こんにちは。

バドミントンコーチの齋藤(@usagi02_soushi)です。

 

2019年、台風19号にて長野県の千曲川堤防が決壊し大きな被害がでました。

床上浸水などの被害も多く、体育館が避難所となったり災害対策本部として使われたりということで、バドミントンの大会が中止や延期になったりということもありました。

私の住む地域では災害につながらなかったものの、天竜川という大きな川が流れており他人事ではないと感じます。

 

台風から2カ月が経った2019年12月中旬、被災地にボランティア活動をしに行かないかとお誘いをいただき、せっかくの機会にと参加してきました。

現地に行くと、復興は進んでいるものの壁が剝がれていたり、泥が残っていたりと傷跡もまだまだありました。

壁の壊れ方や泥がついている高さを見て、恐ろしい高さで水が来たのだとわかります。

ボランティア活動は本当にわずかな時間でしたが、作業をしているとスポーツで必要とされる能力が必要なんだ

と思うことも多くありました。

つまり、スポーツで身につけた能力が他の場所で発揮されることも多々あるのではないかと思うわけです。

今回は被災地での活動からの気づきをまとめました。

 

 

自分で決める。

今回、私が担当させていただいたのは被災者のご自宅での清掃でした。

住んでいる方は未来の姿にむけて

「ここを綺麗にしたい。」

「これを片付けたい。」

このような要望に合わせて作業を進めていきます。

ボランティアの依頼主からの要望があって、ボランティアは動くことができます。(被害の状況やボランティアのタイミングなどにもよると思います)

どんなところを目指して、そこにむけてどんな段取りで、どのように進めていくか。

スポーツの目指す選手の姿となんら変わらないことだと感じました。

【参考記事】高校時代、県大会1回戦負けだった選手が、大学でインカレに出た方法

 

 

やれば確実に進む

自然の力はすさまじく、私の身長(179cm)を越える高さまで水が流れていたことがわかります。

壁がはがれ、樹が倒れています。

ご自宅もすでに使い物にならなくなった壁や床が撤去されており、一階部分は骨組みの部分が大多数。

正直、どこから手をつけたらいいのか本当にわからなくなりました。

結果的にはまず始めること。

まずは雑巾で近くの柱を拭いてみました。

拭き始めれば拭いたぶん綺麗になります。

また、泥がまだまだついている部分は雑巾だけでは取れないことがわかり、ブラシでこすってみるとスムーズにきれいにできることがわかりました。

大きな被害からの復旧作業は多大な量となります。

大きなことを成し遂げるために

まずは目の前を拭き始めることがスタート。

やり始めれば確実に進んでいきます。

そしてやり始めることで、新しい発見があるんですね。

【参考記事】登山にいったらバドミントンのことをたくさん学んだ

 

 

繰り返す

乾いた後の泥の汚れはとても細かくパサパサとしています。

雑巾で水拭きすると綺麗になったように見えます。

拭いていくと、先に拭いたところは徐々に乾いていきます。

時間が経って乾いたところを見てみると・・・

汚れがあるんですね。

そんなわけで、一通り拭いた後にまた拭きます。

前より少し綺麗になります。

乾いた後を見るとやっぱりまだ汚れているんですね。

ほんとにこれの繰り返しです。

ただ、繰り返していくと雑巾の汚れ方が変わってきます。

徐々に雑巾を洗う回数が減ってくるんですね。

汚ればかりに目がいっていましたが、雑巾の汚れ方に気づきます。

繰り替えしていくことで

確実にきれいになっていきますし、雑巾の汚れ方は変化していきますし、繰り返すことで、また綺麗にできていない、新しい汚れに気づきます。

繰り返す中で、良くなっていくこと、そして見方が変わること、新しい課題を発見することができるんですね。

【意識したいこと】目的意識とは?3つの狙いを意識しよう。

 

 

マンパワー

泥は細かいので作業もとても細かくなります。

細かなところについた汚れを丁寧に繰り返し作業していく必要があります。

機械ではできないような仕事をするときに必要なものがマンパワー。

復興になぜボランティアが必要かというとマンパワーが欲しいからです。

作業時間が限られているなか 一人一人ができることは少ないかもしれませんが、それらを合わせることで大きな力になります。

また、より多くのボランティアを受け入れるために、駐車場の整備やボランティアの誘導、仕事の振り分け、看護師等々

マンパワーがマンパワーを生み出しています。

まさにチーム作りや組織作りに必要な力です。

【強くなること】順位を覆すためのアスリート志向への目標設定方法

 

 

やるには短いし、やらないには長い

正直、

「1日やってこれだけなんだ。。。 」

というのが個人的な感想です。

被災者の方からは「今日の作業を一人でやったら何日かかったことか。」

と言っていただけましたが、一軒の家を隅々まで綺麗にしようと思ったら全然足りない。

そんな感覚です。

なにかをやろうと思っている時には時間は短い。

 

なにかをやるには人生は短い。

なにもやらないにしては人生は長い。

【成長する】大公開『生徒がバク伸びする3つの条件』を現役!塾社長が解説します。

 

 

まとめ

被災した時のためにバドミントンをがんばりましょう!

というわけではございません。

バドミントンや他のスポーツ、もちろんスポーツ以外の勉強などでも、自分の力を高めようとすることは

生きる力になっていくのだと感じます。

バドミントンを一生懸命楽しみ、人としても成長していくことができる。

これってすごいことなんですね。

 

 

「バドミントンは人生そのもの」

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ライター紹介 ライター一覧

齋藤 聡史

齋藤 聡史

日本スポーツ協会公認コーチ(バドミントン)
ビーウェイ長野伊那店 代表
日本バドミントン専門店会認定『First Class Stringer(ファーストクラスストリンガー)』
バドチュー.NET運営

■ 生年月日:1985 年 12 月 23 日
■ 身長(cm) / 体重(kg):179cm / 68kg
■ 血液型:B型
■ 出身地:静岡県
■ 経 歴:入野中学校 → 湖東高校 → 天理大学
→ビーウェイ株式会社→総合型地域スポーツクラブ→起業

バドチュー.NETを運営しています。
長野県伊那市にてラケットスポーツ専門店の経営とバドミントンインストラクターをやっています。

中学時代は棒高跳びで静岡県5位入賞。
高校進学後に地域のクラブチームにてバドミントンを開始。
大学にて生涯教育に出会い、バドミントンと生涯学習というテーマに興味を持つ。
長野では小中学生から大人までバドミントン指導を展開。
バドミントンの上達や活性化には用具選びやメンテナンスが必要と考え、2021年コロナ渦にもかかわらずビーウェイ長野伊那店を開業。

さらに詳しいプロフィールは
http://badchu.net/uneisyajouhou

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