コンパクトで強い球を打つために!レベルアップの方法
こんにちは。
バドミントンコーチの齋藤(@usagi02_soushi)です。
上級者のプレーを見ているとコンパクトなスイングでいて
鋭いショットを繰り出していてすごいな!!
「でもあれってトップ選手だからできるんでしょ??」
と思っちゃいますよね。
もちろん、トップ選手は日々のトレーニングで鍛えらた体があってこその
すごいショットだったりスーパープレイなのは間違いありません。
がしかし!
コンパクトで鋭いショットを身につけることは練習によってできるのです。
コンパクトかつ鋭く相手に見破られにくい球を打つ方法と練習を紹介します。
【関連記事】バックハンドスキル~てこの原理でシャトルを弾く~
Contents
ストロークの基本を確認
バドミントンにおけるラケットのスイングを確認しましょう。
おさえておきたい2つのポイント
- グリップを緩める(脱力)
- グリップを握る(力を入れる)
【関連記事】オーバーヘッドストロークの打点を覚えよう【キャッチ練習編】
二つの動作をリズムよくおこなうことでラケットのスイングを作っていきましょう。
※上記関連記事をお読みいただくと今回の記事の内容理解がしやすくなります。
『脱力』と『握りこみ』
ラケットのグリップを持っている手の力を緩めることにより
⇒ラケットヘッドを柔らかく動かすことができます。
ラケットのグリップを持つ手に力を加え握りこむことで
⇒ラケットヘッドが加速します。
【関連記事】オーバーヘッドストロークで緩急をつける練習方法とそのポイントを解説
コンパクトなスイングが難しい理由
コンパクトなスイングで強い球を打つのが難しいのは力と時間の関係にあります。
例えば、中に本がぎっしり詰まった重たい箱を持ち上げようとします。
その時には大きな力が必要です。
さらに、「せーの、よいしょーーー!!」と力を加えます。
逆に、消しゴムのように軽いものを飛ばそうとしたとしましょう。
その時には、デコピンのように「ピン!」と短時間でも飛ばすことができます。
強い力を発揮しようとすると、「長い時間、力を入れる」ということが起こりやすいのです。
強いショットを打とうとして力んでしまい、
大振りになってしまいます。
逆に、ヘアピンやドロップのコントロールが苦手な人は
「小さくピン!」と打とうとしてしまいます。
小さな動きでピン!とやるだけでも小さな消しゴムであれば飛ばせることを考えると
小さくピンと打つのはゆっくりしたショットを打つことには向いていないということがわかります。
【関連記事】オーバーヘッドストロークで緩急をつける練習方法とそのポイントを解説
コンパクトで力強いスイングに必要なポイント
コンパクトなスイングをするために気を付けるポイントとは
ズバリ
脱力から握りこみまでの時間を短くする
ということです。
時間を短くするコツ
さて、本記事の結論にたどり着きました。
脱力から握りこみまでの時間を短くする
そのコツは
『脱力する前に握りこむ準備をしておく』
ということです。
実践練習の解説
脱力から握りこみまでの時間を短くするための練習を解説します。
ボールキャッチ練習
脱力から握りこみまでの時間を短くするコツをボールキャッチ練習で練習していきます。
今回の練習では3つのフェーズに分かれます。
①脱力前にボールをキャッチする準備をしておく
写真では全くわからないかもしれませんが、この時にはすでにボールをキャッチする準備をしています。
通常のリズムではこの時には脱力する準備をしていますよね。
②脱力してボールを放す
ボールをキャッチする準備ができたら脱力してボールを放します。
後はボールをキャッチするだけです。
通常のリズムでは脱力して、キャッチのタイミングをはかっているときですね。
③ボールをキャッチ
脱力したらすかさずボールをキャッチ。
脱力してボールを放す前からキャッチする準備をしているので、素早くそして力強くキャッチすることができます。
素振り練習
ラケットを持っての練習イメージです。
①脱力前にグリップを握りこむ準備をしておく
グリップを握りこむ準備が完了しています。
②脱力してボールを放す
脱力することでラケットヘッドが後方へ動きます。
③握りこみ
脱力したらすかさずグリップをキャッチ。
後方へ移動しようとしているラケットのグリップを握りこむことで
シャフトのしなりを生み出すことができます。
このシャフトのしなりを生み出すことでコンパクトで強いショットを打つことにつながります。
YouTube
動画でチェックしてみましょう。
まとめ
「脱力」と「握りこみ」
ラケットのグリップを持つ手を脱力する
⇒ラケットヘッドがスムーズに動く
グリップを持つ手を握りこむ
⇒ラケットヘッドの加速をえられる
脱力から握りこみまでの時間を短くする
- 脱力から握りこみまでの時間が長ければ長いほど力を入れやすく、スイングは大きく長くなる
- 脱力から握りこみまでの時間が短ければ短いほど力を入れにくく、スイングは小さく短くなる
この関係性が基本となりますが、コンパクトなスイングで強打するためには
脱力から握りこみまでの時間を短くし、強い力を入れられるように練習していきます。
脱力前に握りこむ準備をしておく
- 握りこむ準備をする
- 握りこむイメージを持ちつつ脱力
- すかさずキャッチ
コンパクトなスイングで力強いシャトルを打つ方法を紹介してきました。
一言でまとめてしまうと『準備が大事』ということです。
今回の握りこみをマスターするとシャフトをしならせることができるようになります。
シャフトのしなりを生み出せるようになると強い球を打てるようになっていきますので是非練習してみてください。
「バドミントンは人生そのもの」