ダブルスのサービスを安定させる!ルーティーンの作り方
こんにちは。
バドミントンコーチの齋藤(@usagi02_soushi)です。
バドミントンのダブルスで緊張してサーブをネットに引っ掛けてしまったり浮いて相手にプッシュで決められてしまったり・・・
なかなか安定しない。
そんな悩みは多いもの。
安定してサーブを入れたい!誰しもが思うことですよね。
そこで!
ショートサーブが上手な人に「ショートサーブのコツ」を聞いたところ、
「いつも通り構えて、ポンって打ったら綺麗に入るから・・・、コツがわからん(笑)」
という答えが返ってきました。
がしかし!
これこそがサーブを安定させる秘訣でした!
なぜサーブが不安定になるのか、そして解決策と実際に使えるパターンまで解説しています。
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Contents
ダブルスのサーブが安定しない原因
原因①状況によるメンタルの変化
対戦相手がいない状態でサーブを打てば良いサーブが打てる。
だけど試合になったり相手がいると安定しないというパターン。
考えられるのは状況によるメンタルの変化です。
メンタルが変化することによりリズムが速くなってしまったり、打ち急いでしまったり、打点がずれてしまったりしてしまいます。
つまりメンタルの変化によりサーブのタイミングやリズムが崩れてしまっているということですね。
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原因②サーブの打ち方が不安定
対戦相手がいない状態でサーブを打ってもなかなか安定しない。
というパターンです。
サーブを打つフォームにバラツキがあると考えられます。
打点やタイミング、構え方などが安定しておらず毎回違う打ち方になっている場合や、打ち方そのものに問題がある場合があります。
ダブルスのサーブを安定させる『ルーティーン』
サーブはルーティーンワークにする
ダブルスのサーブが安定しない原因は、メンタルの変化とフォームの不安定です。
ということは、
「メンタルが安定」して「フォームが安定」すればよいわけです。
メンタルとフォームを安定させるために何をすればよいのか
それが
「サーブをルーティーンワークにする」
ということです。
ルーティーンとは
「慣習の一種で、日常規則的に繰り返される生活様式、とくに一定の手順で行われる仕事をいう。」
ルーティーンとして有名なのが、野球のイチロー選手が打席に入る前の動きや、打席に入ってからするバットを回したりするうごきですね。
ルーティーンワーク2大効果
メンタルを整える
ルーティーンワークは決まった行動をとることにより、メンタルをコントロールする効果があると言われています。
ルーティーンワークでサーブを打つことでメンタルを整えることが狙えます。
メンタルを整えるためにサーブのルーティーンを整えるということをしてみましょう。
メンタルは状況で変化しますが、自身の行動は自分で整えることができます。
サーブのルーティーンワークを明確化してメンタルを整えましょう。
フォームの安定
サーブは自分のタイミング、リズムで打つことができます。
ナイスサーブが毎回同じように打てれば、毎回ナイスサーブが打てるはず。なのです。
ルーティーンワークにすることでチェックポイントを明確化してできるだけ毎回同じフォームになるようにしていきましょう。
サーブをルーティーンワークにする5つのチェックポイント
①足を決める
足の位置を決めます。
立ち位置、足の配置、前後や左右、スタンスの広さを決めます
ショートサーブの後にネット前に出やすくするため、前後にスタンスをとる選手が多いですね。
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②目線を決める
目線を決めます。
緊張したり、ビビったりすると目線が定まらないことが多いものです。
勇気をもって目線を決めましょう!
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③手を決める
シャトルを持っている手の位置を決めます。
シャトルを持つ手の場所が毎回同じ位置に決まっていれば、同じフォームで打ちやすくなります。
シャトルを持つ手の肘が曲がっているとその角度によっても変わってしまうので、まっすぐ伸ばすのがおすすめです。
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④重心を決めてラケットをセット
重心を決める時に一緒にラケットをセットします。
重心は前に決めることがおすすめです。
前にすることで次のプレーがしやすくなることはもちろんですが、緊張した場面ではどうしても後ろに重心がかかりやすくなります。意識的に前に重心を決めるルーティーンワークを作ることで緊張する状況にも対応します。
前に重心を決めるルーティーンワークを作れると安定します。
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⑤スイートスポットを外して打つ
打つポイント(ラケット面のどこに当てるのか)を決めます。
スイートスポットはシャトルが飛びやすくなっています。
ショートサーブのようにシャトルを浮かさないように打つ場合にはスイートスポットを外して打ちます。
ダブルスのロングサーブでもスイートスポットを外して打つことで距離の細かなコントロールができるようになります。
ラケット面の当てたいところにシャトルをセットすると決まりやすいですね。
スイートスポットを外して、この写真ではラケット面の先端の方で打っています。
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ルーティーンワークのリズムは機械的に
5つのルーティーンワークのチェックポイントを確認したら、いよいよこれらをルーティーンワークにしていきましょう。
ルーティーンワークを作るうえで外せないのは
『機械的におこなう』ことです。
5つのポイントを決めて、
機械的に淡々と繰り返し練習してください。
ルーティーンワークの組み合わせ例
ルーティーンワークを作るうえで5つのポイントの順番が人によって異なります。
やりやすい順番やリズムがあると思いますので自分のルーティーンワークを見つけてください。
パターン①
- 足を決める
- 手を決める
- 目線を決める
- 重心を決める
- スイートスポットを外して打つ
パターン②
- 足を決める
- 目線を決める
- 手を決める
- 重心を決める
- スイートスポットを外して打つ
パターン③
- 足を決める
- 手を決める
- 重心を決める
- 目線を決める
- スイートスポットを外して打つ
最初に足を決めることと、最後のスイートスポットを外して打つは基本的には共通です。
2~3の部分は自分のパターンを見つけてルーティーンワークをつくりあげてみてください。
※あまりころころと変えてしまうとルーティーンワークになりませんのでお気に入りのパターンを見つけたら日常動作になるまで「機械的に淡々と」練習しましょう。
まとめ
安定しない原因
メンタルと打ち方が不安定である
解決策
サーブをルーティーンワークにする
ルーティーンワーク5つのチェックポイント
- 足を決める
- 目線を決める
- 手を決める
- 重心を決める
- スイートスポットを外して打つ
これらを機械的にできるように練習する。
「日々の練習でルーティーン化しておく必要がある」
ということです。
大会の時だけ、ルーティーンワークは通じません。
なぜならルーティーンワークとは「日常規則的に繰り返される生活様式、とくに一定の手順で行われる仕事」だからです。
日常的な仕事になるよう、日々の練習の中で本当のルーティーンワークにしてください。
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「バドミントンは人生そのもの」