実践学園女子バドミントン部と合同練習レポート
こんにちは。
バドミントンコーチの齋藤(@usagi02_soushi)です。
だれうま講習会でおなじみの樋口コーチ
樋口コーチはバドチューレッスンにお越しいただきそこから指導方法やレッスン内容など交流がはじまりました。
樋口コーチはフリーランスコーチとして活躍している中、実践学園女子バドミントン部のコーチもされています。
このたび私がコーチを務める中学生と合同練習の機会を作っていただきました。
樋口コーチからはダブルスの戦術と必要な技術練習を直接ご指導いただきました。
私はその間、実践学園の皆さんとシングルスのフットワーク練習とリズムを意識したパターン練習とリカバリー練習をしました。
実践学園女子バドミントン部は文武両道で雰囲気もとても良いチームでした!
今回は樋口コーチと齋藤コーチのレッスン内容を公開します♪
【樋口コーチのプロフィール】
Contents
実践学園女子バドミントン部
今回参加させていただいたのは実践学園女子バドミントン部さん。
1年生中心のチームながら東京都の上位に入る強豪です。
このチームの特徴はなんといっても
高校に入ってからの練習で実力を伸ばす、育成型
ということです。
そして進学校で文武両道。
部員の皆さんは明るくて元気!
なにより、会話ができる選手ということがとても印象的です。
練習中もお互いに声を掛け合いながら練習しています。
初対面の私にも積極的に質問してきてくれ、コミュニケーション能力の高さを感じます。
樋口式ダブルスレッスン
ウォーミングアップは実践学園バドミントン部のトレーナーの杉山さんが立案した体操。
背骨の動き、股関節、肩甲骨を重点的におこないました。
アップ終了後、基礎打ちをしてその後は課題練習となりました。
課題抽出
中学生の基礎打ちと少しのダブルスを見て、さっそく樋口コーチの目が課題を捉えました、
課題
サイドバイサイドから、相手前衛を抜くドライブレシーブやスライスレシーブを打っても、前に入らず、後ろに上がって来るのを下がって打とうとしている。
結果、
ネット前の左右ガラあきなぶん、相手が楽に繋いできて、こっちがまたロブを上げディフェンスの時間が長くなるという悪循環。
課題解決に向けて
レシーバーが相手のスマッシュリターンで前衛を抜いたら、ネット前に入ることでトップ&バックを作り出す。
相手の逃げ道を塞ぐことで、ディフェンスからオフェンスへとシフトする。
課題練習
課題が抽出されたところでいざ練習!
練習① スライスレシーブ
プッシュレシーブやドライブレシーブなどで相手の体勢を崩すコツ
(バドネットより)
相手前衛を抜いて、トップ&バックへのきっかけをつくるショット。
そのポイントとなるのがスライスレシーブの技術。
今回はバックハンドでのスライスレシーブを練習。
ダブルス戦術練習
戦術の大切さ:初心者から戦術を駆使できる選手を育成する(戦術技術構築編)
(バドネットより)
その後はスライスレシーブを使っての戦術練習。
「サイドbyサイド」から「トップ&バック」に移行する練習をおこないました。
練習振り返り
スライスレシーブの感覚を掴むことができたようです。
その後のゲーム練習では、レシーブから前衛に入る動きが増え、戦術理解も高まったようです。
今後の課題
トップ&バックになった時に、前衛の立ち位置が後衛のいるサイドと逆側に立っている。
レシーバー正面、最短距離(自陣後衛側)のネット前のレシーブに前衛が届かず崩されている。
また、レシーバー正面サイドが自陣後衛までガラあきな分、相手レシーバーがプレッシャーなくショートリターンしてしまっている。
齋藤式フットワークレッスン
課題
高校生への課題は事前に伺っていた「シングルスフットワークのスピードアップ」でした。
また、「フェイントや逆をつかれたときに弱い」ということも合わせて練習を開始。
課題練習
フットワークのスピードアップには、
- 速く動く
- 無駄(歩数)を減らす
という二つが鉄則と考えます。
まずはこの二つが必要なことを確認して練習開始。
練習① 足運びを最適化
【フットワーク練習①】フットワークの歩数~フォア側3歩とバック側2歩~
【フットワーク練習②】スピードを高めるフォア側のフットワーク
フットワークでは、スピードに対応するためのリズム、そしてフットワークの歩数を最適化してそのスピードと動きを覚えていきます。
スピードが上がらない選手には2パターンが見られました。
この辺りは個別のアドバイスとなりました。
パターン練習
さすがに都内上位の高校生だけあり、フットワークはすぐにものにしていきます。
その後は実際にシャトルを打ちながらスピードアップを試みます。
練習内容は『2対1のオールハーフ』
速いリズムの中で動く練習になります。
その中で、タイミングがずれた場面で、打点を後ろや下に遅らせることで、リカバリーをしながらラリーをつなぎます。
打点を遅らせるのはイメージはつかめるもののなかなかできない場面も見られましたが、内容への理解が見られたので今後解決していくという手ごたえが得られました。
まとめ
樋口コーチの練習は、一つ一つがとても細かく分解されているのが特徴。
ジュニア選手でも理解しやすい説明となっています!
さらに、その技術の使い方や応用まで体系化されているので、一つクリアーすると次のステージへとステップアップしていく楽しみがある!
そんな指導でした。
また実践学園女子バドミントン部は、お互いに教えあい高めあうチーム。
とても雰囲気が良く、ジュニア指導に携わる方の参考になるチームだと感じます。
オープンなチームなので足を運んでみる価値ありです。
今回は貴重な機会をいただきましてありがとうございました。
「バドミントンは人生そのもの」