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スマッシュ力を高める~腰の回し方~

 2018/06/30 ボディコントロール
この記事は約 6 分で読めます。 15,571 Views

こんにちは。。

バドミントンコーチの齋藤(@usagi02_soushi)です。

 

「腰をまわして!」

「腰が回ってないよ!」

そんなことを言われたことがあるでしょうか?

この記事をお読みになっていただいているということはきっと言われた経験があるのではないでしょうか。

かく言う私も「腰を回して!」と言うことがあります。

今回はスマッシュ力を高める。

つまりスマッシュ力を高めるために大切な『腰を回す』ということについてお伝えしたいと思います。

 

 

手打ちの状態について

腰を回して打ってくださいと言われたことがある方。

察するに同じように「手打ちになっているよ」と言われたこともあると思います。

手打ちになっているとはどういうことでしょうか?
手打ちとはつまり腰が回っていない状態と言うことができます。

 

もう少し別の言い方をすると体全体が使えておらず手の力だけで打っているということです。

スマッシュを打つ瞬間に腰が後方に残っていたり(腰が引けている)、利き腕の肩が後方に残っていたり(打点のズレ)しているので見分けることは難しくないでしょう。

想像していただきたいのですが、『手だけで人に押される』のと『体全体でタックルされる』どちらが恐怖でしょうか!?

言うまでもなく後者ですよね。
手の力だけで打つよりも体全体を使って打った方がより強い球を打つことができます。

スマッシュ力UPということを考えたときに手打ちではなく体全体を使って打つことが大切になります。

 

 

腰を回すには脚を使う

ではどうやったら体全体を使って打つことができるのでしょうか。

それが1番多く言われているであろうこのセリフです。

そうです。
『腰を回す』
ということです。

 

しかし!

「しっかり腰を回して」「手打ちになっているよ」と言われるということは・・・

多くの場合『本人は腰を回しているつもり』なのではないでしょうか。

本人はいたって真面目に腰を回しているつもりなのですが、傍から見ると腰が回っておらず手打ちになっている状態と言えます。

これは主観と客観のズレによるものですね。

このズレを埋めることが上達に直結するのですが、一番わかりやすいのは自分自身のプレーしている姿をスマホなどで撮って見てみる。ということです。

腰を回そうと思っても回っていない腰をどうしたら回せるのか。

これが大切なことですよね。

答えはズバリ
『脚を回す』

ことです。

脚ですか?と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

正確には「腰を回すために脚を回してみましょう。」ということですね。

脚の内旋という動きでつま先を内側に向ける動きのことです。

一番意識しやすいのは膝ではないかと思います。
さらにわかりやすく表現すると、「膝を内側に回す」と言えますね。

逆に右利きの選手の場合、右脚を回さずに右腰を回すのは非常に難しい動作といえます。

右腰が回ってくることで自然と肩のラインも回転しやすくなり、オーバーヘッドストロークのスイングがスムーズになります。

当然右足で地面を捉えた力が脚、腰、肩を通じて腕そしてラケットに伝わるので力強いスイングとなります。

 

リズムに合わせて動く

バドミントンはリズムよく動くことで上達が早まると考えています。

【リズムの関連記事】:バドミントン上達法!まずはリズムを覚えよう

スマッシュ力をアップするために腰を回す。

そのためには脚を回すということをお話ししました。

ここではスマッシュのスピードを上げていくために、腰(脚)を回すという動作とリズムについてお伝えします。
バドミントンのリズムで外すことができないのが、『ワン・ツー』のリズムです。

スマッシュのリズムは

『ワンでテイクバック・ツーでインパクト』

です。

ボディーワークの部分に絞って考えてみると

今回は腰の回転(脚の回転)ですので、そこに絞ると、
ワンでは右足を外旋する動き
ツーでは右足を内旋する動きとなります。

整理してみましょう

スマッシュは

『1でテイクバック・2でインパクト』

スマッシュのボディーワーク、脚の動きは

『1で外側にひねり・2で内側に捻る動きとなります』

これらをまとめると
1、テイクバックと右脚の外旋
2、インパクトと脚の内旋
これらをおさえて、『ワン・ツー』のリズムで打ちます。

いかがでしょうか。

この部分だけ細かく見てみると非常に簡単な動きなのではないでしょうか?

ワンで足を外にひねり、ツーで内側に捻ります。

右脚を内側にひねると、爪先立ちにしなくてはスムーズに動けなくなりますので左脚でしっかりと立つこと(これは軸足の移動ですね)が大切になります。

【腰が回るとラウンドに強くなる】:基礎打ちで練習するドロップ!ラウンド(バック奥)のパターン4つを解説

 

 

指導する上でのアドバイス

腰を回すという動作は理解してしまえば難しい動きではないのですが、運動経験の乏しいジュニア選手や大人になってから始めたレディースプレイヤーにとっては難しい動きであったりします。

そんな選手には腰を回すで伝わらない場合、脚を回すという表現に変えてみてください。

脚を回すという表現でもなかなか伝わらない・・・

という場合には、回す方の足(右利きの選手で言えば右足)を回す際には

「足の指の爪が床に当たるように動かす」

と伝えてみてください。

その動作だけではバドミントンの動きにはなかなか使うことができませんが、脚を回す、腰を回すという動作に関してはコツが掴みやすいでしょう。

 

 

まとめ

スマッシュを速くするには手打ちではなく体全体を使って打つことです。

体全体を使って打つ際に大切なのが腰を回す動作。

ですがその腰を回す動作が難しいという選手の場合には脚を回して打つことを心がけてみてください。

腰を回すということが課題ですが、腰ではなく違った部分を意識することで課題を改善することができるということは往々にしてあります。

部分だけではなく全体を見る全体を良くするために部分を見るということができると良いですね。

 

 

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ライター紹介 ライター一覧

齋藤 聡史

齋藤 聡史

日本スポーツ協会公認コーチ(バドミントン)
ビーウェイ長野伊那店 代表
日本バドミントン専門店会認定『First Class Stringer(ファーストクラスストリンガー)』
バドチュー.NET運営

■ 生年月日:1985 年 12 月 23 日
■ 身長(cm) / 体重(kg):179cm / 68kg
■ 血液型:B型
■ 出身地:静岡県
■ 経 歴:入野中学校 → 湖東高校 → 天理大学
→ビーウェイ株式会社→総合型地域スポーツクラブ→起業

バドチュー.NETを運営しています。
長野県伊那市にてラケットスポーツ専門店の経営とバドミントンインストラクターをやっています。

中学時代は棒高跳びで静岡県5位入賞。
高校進学後に地域のクラブチームにてバドミントンを開始。
大学にて生涯教育に出会い、バドミントンと生涯学習というテーマに興味を持つ。
長野では小中学生から大人までバドミントン指導を展開。
バドミントンの上達や活性化には用具選びやメンテナンスが必要と考え、2021年コロナ渦にもかかわらずビーウェイ長野伊那店を開業。

さらに詳しいプロフィールは
http://badchu.net/uneisyajouhou

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