コンポジットテクノのバドミントンラケット『Lesmo』の試打セットレビュー
こんにちは。
元バドミントン専門店店員の齋藤(@usagi02_soushi)です。
コンポジットテクノというメーカーをご存じでしょうか?
そのコンポジットテクノから新しいバドミントンラケットその名も
『LESMO(レスモ)』
というそうです。
Contents
きっかけはクラウドファンディング
最初はふと見かけたこのクラウドファンディング!
時すでに遅しでクラウドファンディングは終了していました。
その中の一文を紹介します。
具体的に申しますと、そうした通常大手メーカーが負担する商品以外のコストをすべて差っ引いて、商品そのもののお値段に我々が最低限運営できる利益を頂戴した価格で、お客様に提供しようと考えております。
▼このプロジェクトで実現したいこと
「価格」の面では、実はバドミントンラケットも同じカーボンを使用した商品でも数千円のものから数万円のものまでございます。
1万円以下の安価でご提案できるもののほとんどが、カーボンとして低品質なもの(中国、台湾製のカーボンシート)、保証基準が明確でないもの、PL保険非加入の商品(製品安全協会SGマークがないもの)、日本バドミントン協会非認可の商品となっております。
私たちは、これらの商品品質に関わるポイントはすべて高価格帯商品と変わらない、むしろそれ以上の付加価値を持った商品を、商品以外にかかるコストを徹底的に見直し、安価で提供することを実現しました。
上代20,000円のラケットが「常に20%オフ」であったり、「特価で半額」のような広告を見ますが、我々の商品は基本的に定価設定から割引は行いません。
商品へのこだわりポイント
①日本製カーボンシート(東レ株式会社 TORAYCA使用)
②日本製シャフト(自社大分工場生産)
③最先端素材の使用
→4軸SOF(自社大分工場にて加工)
→超高弾性60Tカーボン使用(日本グラファイトファイバー製)
④製品安全協会認可工場にて生産(SGマーク)
⑤日本バドミントン協会検定合格品
⑥ご購入から6か月間の保証
なにやら熱い雰囲気を感じます。
LESMO(レスモ)公式サイト
もう少し調べてみると・・・
ありました
公式サイト!
LESMO Produced by COMPOSITE TECHNO
とあります。
試打ラケットセット
さらにさらに!
無料試打セットがありました!
特に
商品へのこだわりポイント
①日本製カーボンシート(東レ株式会社 TORAYCA使用)
②日本製シャフト(自社大分工場生産)
③最先端素材の使用
→4軸SOF(自社大分工場にて加工)
→超高弾性60Tカーボン使用(日本グラファイトファイバー製)
この商品のこだわりポイントがとても気になり・・・
これは・・・
打ってみるしかない!
そんなわけで
試打ラケットセットに申し込みをしてみました。
【試打ラケットレビュー記事】:アストロクス99試打レポート
試打ラケットセット内容
7月中旬!
届きました。
試打ラケットセットです。
さっそく開封。
当たり前ですがラケットが入っています(笑)
内容
- LESMOラケット3機種
- グリップテープ3本
- ソフトケース1個
- コンポジットテクノバドミントンのブランドブック1冊
- ラケットカタログ10冊
- 返送用の送り状1つ
となっています。
【試打ラケットセット貸し出し企画】:ウィルソンのセルフデモキャンペーンに参加したのでレポートします!
LESMO3機種!
LESMOのラケットは日本製のシャフトにこだわっているだけあってどれもスリムな印象!
性能勝負をうたっているだけあって外見はシンプル。
しかしそのシンプルさがカッコいい感じ。
LESMO CONCEPT”P”
赤い塗装のラケットが『P』タイプ。
ヘッドが重くてシャフトのしなりが出やすい仕様。
パワーのPということでしょうか。
メーカーサイトLESMOコンセプトP
LESMO CONCEPT”S”
黄色い塗装のラケットが『S』タイプ。
ヘッドが軽くてシャフトが極細(カタログによると6.6mm)で硬めの仕様。
これはスピードのS!?
メーカーサイトLESMOコンセプトS
LESMO CONCEPT”C”
青い塗装のラケットが『C』タイプ。
イーブンバランスで真ん中でしなるスリムシャフトに、フレーム形状と横糸を一本増やしたストリングパターンが特徴。
コントロールのCでしょうか
メーカーサイトLESMOコンセプトS
レスモラケットを打った感想をズバリ!
一通り3機種を打った感想は・・・。
「シャフトのしなりがしっかりしている!そして3機種は確かにコンセプト通りの設計!」
カタログの表記やうたい文句を信じて購入してよいでしょう。
コンセプト”S”が一番シャフトの性能を感じやすいスペックでした。
硬いシャフトではあるのですが、しなり方がかなり鋭い印象でドライブを打つ時に面が鋭く返るラケットです。
コンセプト”P”はトップヘビーなバランスでシャフトのしなりを感じます。
シャフトのしなりとヘッドの返りのタイミングを掴めるとクリアーが打ちやすくシングルスで力を発揮しそうです。
コンセプト”C”は綺麗に当たる、シャフトのしなりとヘッドが返るタイミングがマッチしている感覚です。
シャフトは硬くないのですが、ヘッドのバランスとスリムフレームで振りぬきを良くすることでしなりとヘッドの返しのバランスをとっている感じ。
メーカーサイドもまずは”C”をおすすめする理由がわかります。
【打ち比べた記事】:コンポジットテクノバドミントンラケット『Lesmo』シリーズ3機種徹底比較!
今更ながらコンポジットテクノって?
コンポジットテクノで検索するとバドミントンではない公式サイトが出てきます。
見てみると「ゴルフのシャフトメーカー」であることがわかります。
今回ラケットのシャフトに採用されている『QUADRA(クワドラ)』の説明もありました。
シャフトの外層に四軸組布シートを巻くことで、周方向の強度が増しスイング中のシャフト挙動を安定させ、ミート率を高めることができます。四軸組布シートがあるからこそ「超高弾性を使用した素早く戻るシャフト」、または「大きくしなるシャフト」といった大胆な設計を可能にします。
また近年は、部分的に四軸組布シートを重ねることで各部の剛性を微妙に調整する設計を採用し、さらなる性能アップを実現しています。※四軸模様が見えるデザインは意匠登録済みです。
たしかにLESMOシリーズのシャフトにも四軸模様が見えるデザインになっています。
こんなところからも、『シャフトにこだわったラケット』と言えそうですね。
まとめ
◎ 本当の技術を—妥協なく素材やノウハウにこだわり、先端技術の詰まったラケットにします。
◎ 本当の性能を―それぞれのプレイスタイルに向いているラケットにします。
◎ 本当の価格を—広告や流通の不要部分をカットして、性能に見合ったラケットにします。
メーカーサイトでも自信をもって書いてありますね。
実際に試打をしてみて、ラケットの性能、そして価格の面から見ても「買い」なラケットであることは間違いありません。
こんな人におすすめ
コストを抑えて、性能が確かなラケットを使いたい
これはメーカーの一番ウリにしているポイントですね。
中間流通コストの見直しをすることで、販売価格を抑えることに成功しているようです。
そのため、安かろう悪かろうではなく、確かな性能のラケットを既存メーカーのおよそ半額で販売しています。
同じラケットを複数揃えたい
ラケットの単価が抑えられているので同じラケットを複数本持ちたい!
という人におすすめです。
大会に出るようになって、優勝したい!上位を目指したい!せっかくなら大会で勝ちたい。
そんな気持ちがわいてくるものです。
大会中に限ってガットが切れたり、ラケットが折れてしまったりということがあるもの。
同じラケットを複数本持ちたいなという思いは誰しも持つものでしょう。
そして、同じラケットを複数本もつということに憧れている人も少なくないのではないでしょうか。
単価をおさえてあるので同じラケットを複数本揃えたいという人にはとてもありがたいラケットですね。
その日や試合ごとにラケットを変えて使いたい
特に大人のプレーヤーに多いのではないでしょうか?
その日のコンディションや対戦相手、ダブルスとミックスダブルスによってなどなど
その時々でラケットを変えて使用したい!
そんなプレイヤーにもおすすめです。
基本コンセプトが共通で、プレイスタイル合わせてラケットの設計をしてあるので、ラケットを変えた時に違いはしっかりしているけど違和感が少ない。というのは大きなメリットです。
そして、コスト面を考えても複数本揃えやすいですね。
デメリットについて考えてみる
情報が少ないので買うのに勇気がいる
大手メーカーのように使用感やレビューが無かったり、周りに使っている人がまだまだ少ないので当然ラケットの情報もまだまだ少ないです。
他メーカーのラケットに比べればコストを抑えているとはいえ、10,000円以上するラケットですから前情報が無い状態で購入するのはためらう気持ちもあるでしょう。
これから流通量が増えて情報が増えてくればこの問題は解決されますね。
小売店に流通していないから手に取って見れない
インターネットが発達してネットで買い物をする方も多いと思います。
元ショップ店員の私が、一番デメリットだと感じるのはこの点です。
今のところ、小売店に流通していないため、手に取ってみることができないこと。
そして何より、他メーカーとの比較がしにくいことにあります。
小売店には様々なメーカーのラケットが並んでいます。
同じメーカーだけでなく、複数のメーカーで性能やコストを比較することで自分が求めるラケットがどのようなものなのかが見えてきます。
(小売店、特に専門店の一番のポイントはこの、複数メーカーを比較することができることだと考えています。)
ラケットの性能の面ではなく、様々なメーカーと比較して決めたいという方には、現状では不向きな販売方法と言わざるをえません。
迷っているなら試打ラケットセット使ってみて!
ラケットを買うというのは安い買い物ではありません。
せっかくの機会ですので試打ラケットセットを使ってみてはいかがでしょうか。
同じ素材を使って、プレースタイル別に作られたラケットで比べてみることで、ラケットによる使いやすさはこんなにも違うのか!ということも実感できるでしょう。
そして、今回挙げたデメリットも試打ラケットセットを使ってみることでほとんど解消されそうです。
上達するためには自身に合った道具選びはとても重要です。
また道具選びもバドミントンの楽しさの一部です!
楽しくラケットを選びましょう。
「バドミントンは人生そのもの」