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シングルスの戦術リピートショット

 2019/01/16 バドミントンの戦術
この記事は約 6 分で読めます。 5,659 Views

こんにちは。

バドミントンコーチの齋藤(@usagi02_soushi)です。

空いているスペースを狙われて嫌だな・・・。

と思って空きスペースを意識してプレーし始めたら今度はその逆を突かれる。

相手にいいように翻弄されてしまう。

 

わたしも相手を翻弄するプレーができたらいいのに!

 

相手を翻弄するプレー!

技術だけの問題ではないんです。

ただ、相手のコートの隅っこを狙うだけでは相手を翻弄することはできません。

そこには戦術を使い分けることが重要となるのです。

今回はその戦術の一つ、『リピートショット』を解説します。

 

 

リピートショットとは

リピート=繰り返し

繰り返し同じエリアに打つショットのことです。

オープンスペースは相手の打ったところから遠い場所を狙うという戦術でした。

リピートショットはこの逆、相手が打ってきた場所に繰り返し打ちます。

 

参考:シングルスの戦術~オープンスペースを狙う~

 

 

リピートショット二つの狙い

繰り返し打つリピートショットには二つの狙いがあります。

それが

 

  1. オープンスペースを読まれている時に逆をつく
  2. 同じところに繰り返し打ってオープンスペースを作り出す

 

この二つがリピートショットの狙いとなります。

 

 

相手の逆をつく

例えば、相手がクロスにドロップを打ってきた場合で考えてみましょう。

相手のクロスドロップに対してオープンスペースは斜め前となります。

 

相手がオープンスペースへのリターンを警戒している場合はクロスドロップを打った後、

斜め前に動くことが予想されます。

 

そこで相手が斜め前に出ようとしている場面で相手の逆を突いて

クロスにロブを上げます。

 

相手は、前に出ようとしているため、相手の逆をつくことができると、一度止まってから後ろに動かすことができます。

ストップ&ダッシュを繰り返すのは体力を使います。

相手の逆をつくと同時に相手の体力を消耗させることもできます。

 

 

オープンスペースを作り出す

相手選手のフットワークが良い場合、打った後にコートセンターにポジションをとることができます。

コートのセンターにポジションをとれるということは、どのエリアに対しても動ける状況です。

 

つまり、

オープンスペースが無い状況です。

 

そこで、必要になるのが、オープンスペースを作り出すことです。

無ければ作りだしてしまいましょう。

 

オープンスペースをつくるとは

相手が真ん中まで戻れない状況まで崩すということです。

この図では相手が右奥にいます。

狙いたいオープンスペースは左前(緑色)です。

右奥に繰り返し打つことで、相手をコートのセンターと右奥に往復させます。

これは相手を往復させることで、真ん中への戻りを遅らせることが狙いです。

 

相手の戻りが遅れると、緑の位置にオープンスペースが生まれます。

相手の戻りが遅くなったタイミングでオープンスペースを狙うことができると効果的です。

 

 

リピートショットは組み合わせで効果を発揮する

リピートショットだけをずっと打っていては相手に読まれてしまい、狙い撃ちされてしまいます。

また、せっかくリピートショットを使ってオープンスペースを作ることができても、

オープンスペースを狙う戦術意識がなかったり

オープンスペースに打つ技術が無くては

リピートショットが台無しになってしまいます。

リピートショットという戦術はオープンスペースを狙う戦術と組み合わせて考えることで効果を発揮する戦術と言えます。

 

相手の逆を突くために

オープンスペースを狙うことで、相手に「オープンスペースを狙われている」ということを意識させることが必須です。

相手が「オープンスペースを意識する」ことで、その逆であるリピートショットが効果を発揮します。

 

 

オープンスペースをつくった後に

リピートショットの狙いはもう一つ、オープンスペースを作り出すためです。

オープンスペースを作り出して、その後にオープンスペースを狙える戦術意識、そして打つ技術がなくてはせっかくのオープンスペースが台無しになってしまいます。

リピートショットを狙うのはオープンスペースを作り出し、その後オープンスペースを活用するためです。

オープンスペースに打てる技術を兼ね備えておくことがリピートショットの土台となります。

 

 

まとめ

シングルスの戦術、リピートショットについてまとめていきます。

相手が打ってきたエリアに繰り返し打ち、相手をそのエリアとセンターを往復させるショットのことを言います。

リピートショットの狙いは大きくわけて二つです。

一つ目が

相手にオープンスペースを読まれている場面や相手がオープンスペースを意識している時に相手の逆をつくというものです。

 

二つ目が

相手がセンターで構えており相手コートにオープンスペースがないとき。

リピートショットを使って相手を崩してオープンスペースを作り出すというものです。

同じエリアに繰り返し打つことで、相手はセンターへの戻りが遅れてくる場合があり、オープンスペースを作り出すことができます。

 

 

最後にリピートショットは組み合わせで効果を発揮するということです。

リピートショットのみの戦術では読まれてしまい相手に狙い打ちされてしまいます。

 

そこで

  • オープンスペースを意識させてリピートショットを打ったり、
  • リピートショットでオープンスペースを作り出して狙ったり

組み合わせて使うことで効果を発揮します。

 

オープンスペースへ打つ技術を身につけたら、リピートショットとの組み合わせでさらに高い戦術へレベルアップしていきましょう。

【リピートショットの関連記事】

シングルスの戦術~オープンスペースを狙う~

オープンスペースを狙ったクロスリターン4パターン

オープンスペースを狙ったストレートリターンの4パターン

対応力を高める!対戦相手のタイプ別、戦術選択の方法~オープンスペース&リピートショット~

 

 

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ライター紹介 ライター一覧

齋藤 聡史

齋藤 聡史

日本スポーツ協会公認コーチ(バドミントン)
ビーウェイ長野伊那店 代表
日本バドミントン専門店会認定『First Class Stringer(ファーストクラスストリンガー)』
バドチュー.NET運営

■ 生年月日:1985 年 12 月 23 日
■ 身長(cm) / 体重(kg):179cm / 68kg
■ 血液型:B型
■ 出身地:静岡県
■ 経 歴:入野中学校 → 湖東高校 → 天理大学
→ビーウェイ株式会社→総合型地域スポーツクラブ→起業

バドチュー.NETを運営しています。
長野県伊那市にてラケットスポーツ専門店の経営とバドミントンインストラクターをやっています。

中学時代は棒高跳びで静岡県5位入賞。
高校進学後に地域のクラブチームにてバドミントンを開始。
大学にて生涯教育に出会い、バドミントンと生涯学習というテーマに興味を持つ。
長野では小中学生から大人までバドミントン指導を展開。
バドミントンの上達や活性化には用具選びやメンテナンスが必要と考え、2021年コロナ渦にもかかわらずビーウェイ長野伊那店を開業。

さらに詳しいプロフィールは
http://badchu.net/uneisyajouhou

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