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アストロクス100ZXとは!ZZとの違いは?『迷った時の選び方』

 2021/01/31 ラケット
この記事は約 7 分で読めます。 8,232 Views

こんにちは。

元バドミントン専門店店員のバドミントンコーチ齋藤(@usagi02_soushi)です。

 

アストロクス100ZXとても気になるこのラケット。

ヨネックスの最上位機種に位置付けられているアストロクス100ZZの陰に隠れて目立っていないZX。

 

「ZXってどうなの??」

「Made in Japan じゃないし正直ちょっとチープ感ない?」

「安くしたZZなの?」

 

いろんな疑問が生まれるラケットでもある100ZXですが

目立たないだけで

実はハイスペックなラケットなのです。

今回はアストロクス100ZXの試打レポートをお送りします。

 

 

ZXはガッツリ使えるラケットだ!

まず最初にお伝えしておきたいこと。

それはMade in Taiwanといえど

アストロクス100である。

 

Made in Japanのヨネックスに慣れすぎてしまっているが故に

なんとなくチープに感じてしまう方もいるかもしれません。

 

がしかし

アストロクス100ZZの遺伝子を存分に持たせたZXは

一本のラケットで見たときにとても優秀な存在です。

 

トップラケットに憧れはあるけど、オーバースペックで扱いきれない。

そう思う方にこそオススメしたいのが

このアストロクス100ZX。

 

スペック分析と試打レビューを是非参考にしていただければと思いますが

結論からお伝えすると

中上級者がガッツリ使えるラケットです。

【関連記事】エアロバイトブーストはガツンとくるストリング!?

 

 

アストロクス100ZXのスペック分析

お値段

オープン価格

相場は18,000~20,000円(税別)といった感じです。(齋藤調べ)

ZZとの価格差は2,000円~3,000円くらいですね。

 

サイズ

3U5、4U5

 

カラー

ダークネイビー

100ZZと同じカラーですが、デザインの色使いが所々で異なります。

遠くから見たら見分けはつかないです。

 

ラケット全長

674mm(10mmロング)

【関連記事】【試打レポート】アストロクス99(ヨネックス)

 

 

アストロクスシリーズ!メーカー公式テクノロジー

まずはアストロクスシリーズのテクノロジーをおさらいしましょう。

 

『Rotational Generator System』

※ヨネックス公式サイトより

アストロクスの肝!

シャフトの重量を、フレームトップ、フレーム下部、グリップエンドに配分している。

同じ重さでもバランスを調整しているということはもちろん、ラケットに対して縦のラインで重量配分してあるので、ラケットの面ブレを抑える効果も期待できそうです。

 

Namd(エヌアムド)

難しい(笑)

しなるけどそこからの反発がすごい!ということかと思います。

アストロクスにはこのNamdがシャフト、機種によってはフレームにも採用されています。

 

シャトルをキャッチしてリリースする感覚というのでしょうか。

シリーズ全般クリアーやスマッシュでシャトルが走る印象を強く受けます。

 

 

アストロクス100ZXの特長

エクストラスリムシャフト「REXIS」

「REXIS」の表記

ヨネックスのシャフトはそれぞれ太さがあり

一番細いものから順番に

  1. ハイパースリム(100ZZに採用)
  2. エクストラスリム
  3. ウルトラスリム
  4. スーパースリム
  5. スリム

 

ZXでは100ZZに次ぐ細さのエクストラスリムシャフトを採用

他の機種でエクストラスリムを採用しているのはデュオラZストライクが代表格です。

ヨネックスのトップクラスラケットと同等のシャフトです。

 

気になるREXISシャフトとは

日本国内で生産されたシャフトのようです。

つまり

ZXは国産シャフトを使って台湾で製造されたラケットということのようです。

 

ZZのハイパースリムシャフトはシャフト内部が詰まっているのに対して

ZXのエクストラスリムシャフトは中空になっています。

このシャフトの違いが打感の違いに影響を与えているように感じます。

 

 

フレーム形状「新アイソメトリック形状」

ZZ・ZXともに新しいアイソメトリック形状が採用されています。

角を落として、縦と横は真っ直ぐ!

よりラケット面のセンターを強調した形状だと感じます。

 

 

NANOMESH NEO

ZXのフレームに採用されている素材です。

ZZで採用されているNamdと同じような性質

「高弾性でありながらしなりが良い」材質をフレームに配置しています。

【関連記事】ナノフレア800(ヨネックス)試打レポート

 

 

実打レビュー

エクストラスリムなシャフト

振りぬきは予想通り

良き!

 

新アイソメトリック形状による

フレームの真ん中で捉えたときのパワーもいい感じです。

 

個人的に嬉しいのは

今までのZシリーズほどのキツさが感じられないということ。

Zシリーズは「このラケットを使いこなしてみよ!」というくらい強気な印象を受けますが

ZXは能力の高さを持ちながらも

「一般プレーヤー目線」のスペックに近づいている感じです。

グリップが少し長めの仕様になっており、ラケットを短く持てることでレシーブや前衛での取りまわしにも対応できました。

 

 

ZZとZXの違いは打感

打感が全然違います。

ZZの方がシャトルを捉える感覚が断然強く、

よく言えば「力を逃さず伝えられる」

デメリットは「押し負ける感覚や外したときのしんどさ」

と言えます。

 

ZXは振りぬきの感覚はZZと大きく変わらず

「押し込みやすく扱いやすい」

デメリットは「ブレや抜ける感覚」

と言えます。

とはいえ、シャフト性能による差と思われるもので

ZX単体で見たときには「問題になる」レベルのデメリットではない。

ということはお伝えしておきます。

 

基本のスペックは共有しながら

一般プレーヤーの中上級者がドンピシャで扱いやすくした。

それがアストロクス100ZXという感じです。

 

オススメユーザー

  • ヨネックスのZシリーズではオーバースペックを感じる
  • 高いラケットの性能を使いきってプレーしたい

 

オススメしないユーザー

  • アストロクス100ZZが欲しいけど安い方が良い

それなら100ZZを買おう!

めちゃくちゃ安くなるというほど金額に差は無いからだ。

それであれば、100ZZでヨネックスの最高峰ラケットを選んだ方が良い。

 

 

まとめ

アストロクス100ZXをまとめます。

 

アストロクス100ZZと同じコンセプト設計

  • 新アイソメトリック形状のパワー
  • アストロクスの基本性能完備
  • 日本製のエクストラスリムシャフト

 

アストロクス100ZXの魅力

  • Zシリーズのコンセプトでいながら扱いやすさを両立
  • 一般プレーヤー中上級者にドンピシャ
  • 遠目から見たときのトップラケット持ってる感

 

なかなか情報が出回っていない

アストロクス100ZXですが

とても魅力溢れるラケットです。

中上級者はチェックしてほしいラケットの一本です♪

 

 

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ライター紹介 ライター一覧

齋藤 聡史

齋藤 聡史

日本スポーツ協会公認コーチ(バドミントン)
ビーウェイ長野伊那店 代表
日本バドミントン専門店会認定『First Class Stringer(ファーストクラスストリンガー)』
バドチュー.NET運営

■ 生年月日:1985 年 12 月 23 日
■ 身長(cm) / 体重(kg):179cm / 68kg
■ 血液型:B型
■ 出身地:静岡県
■ 経 歴:入野中学校 → 湖東高校 → 天理大学
→ビーウェイ株式会社→総合型地域スポーツクラブ→起業

バドチュー.NETを運営しています。
長野県伊那市にてラケットスポーツ専門店の経営とバドミントンインストラクターをやっています。

中学時代は棒高跳びで静岡県5位入賞。
高校進学後に地域のクラブチームにてバドミントンを開始。
大学にて生涯教育に出会い、バドミントンと生涯学習というテーマに興味を持つ。
長野では小中学生から大人までバドミントン指導を展開。
バドミントンの上達や活性化には用具選びやメンテナンスが必要と考え、2021年コロナ渦にもかかわらずビーウェイ長野伊那店を開業。

さらに詳しいプロフィールは
http://badchu.net/uneisyajouhou

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