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バックハンドでロブをより鋭く高く上げる体の使い方

 2018/09/27 ボディコントロール
この記事は約 7 分で読めます。 6,475 Views

こんにちは。

真面目でテキトーなバドミントンコーチ齋藤(@usagi02_soushi)です。

 

相手のコート後方に大きく打ち返すロブ!

ロブを打てるようになってきたものの、高さが低くて相手に打ち込まれしまう。

浅くなって相手のチャンスになってしまう。

 

もっと相手のコート後方に鋭くシャトルを打てれば相手をもっと追い込めるのに。

特に女性はバックハンドに苦手意識を持ちやすいものです。

男性に比べて筋力も少ないしバックハンドで鋭い球を打つなんて私にはどうせ無理・・・。

と諦めてしまっていませんか?

がしかし!

バックハンドロブに悩むプレーヤーの多くが「飛ばしたい」という意識ゆえに間違ったボディワークをしてしまっています。

今回はバックハンドロブを鋭く飛ばすために、飛ばない原因は何かということ、より鋭く飛ばすためのボディコントロール、身体の使い方を解説します。

 

バックハンドロブが飛ばない原因

体幹が回転している

バックハンドのロブでシャトルの飛距離が出ないというだけでなく、当たりそこなったりサイドにコントロールが乱れたりする原因の一つが『体幹が回転している』ということです。

そして体幹が回転している場合というものにも二種類見られます。

 

  1. ラケットを振りまわしてラケットに体幹がつられて回ってしまっている
  2. バックハンドを飛ばそうとして体幹を回転させている

 

というパターンです。

 

バックハンドが大振りになっている、と言われたことがある方はだいたいどちらかに当てはまると思います。

まずは自分がどちらのパターンなのかをチェックしてみてください。

 

①の場合はラケットのスイングに気を取られているため、無意識に体幹が回転してしまっています。

本人に自覚が無い場合も多いので、一度自分の打っている姿の動画を撮影してみると良いでしょう。

 

②の場合は、本人が意識して体幹を使っています。

特に飛ばすためには「腰を使う」ということを意識している方に多い印象です。

「腰を使う」イメージが一概に悪いというわけではないのですが、「腰を回す」打ち方は飛ばすことはできるのですが、インパクトのタイミングが取りにくいこと、左右のコントロールがぶれやすいことがデメリットになるため気を付けたい方法と言えます。

しかし、本人が意識して使っているということは、自分でも気づきやすいでしょう。

意識的に使っている人はその動きが習慣化している可能性もありますので、その場合は修正に少し時間がかかるかもしれません。

この後に解説する体の使い方のコツをつかんだら繰り返し練習して身につけていきましょう。

 

関連:バックハンドが難しいと感じるのは、非日常の壁があるから。非日常の壁を突破する「習って慣れろ」のすすめ。

 

膝の屈伸動作を使いすぎている

シャトルを高く飛ばそう!という意識から、膝の曲げ伸ばし動作を使いすぎてしまっているパターンです。

上に打ちたいので、膝を曲げて伸ばす!という動きや発想は自然なことなのかもしれません。

しかし、膝の屈伸動作はシャトルを鋭く飛ばす動作には向いておらず、むしろインパクトのタイミングがずれやすくエラーの原因となります。

特に打つ時に膝を伸ばす動作を使ってしまっている場合には注意が必要です。

 

自身のフォームをチェックしてみてください。

 

バックハンドロブを飛ばす身体の使い方

それでは、バックハンドのロブを飛ばす!

飛ばすといっても「より鋭く飛ばす」ためのボディコントロール、身体の使い方を解説していきます。

 

左手(逆手)を動かす

ロブを鋭く飛ばすための身体の使い方は左手を使って打つということです。

 

左手を、ラケットの動きと反対の動きをさせます。

バックハンドのロブで高く鋭く打つ場合、ラケットは下から弧を描くように前方そして上方への動きとなります。

左手はその逆の動きをするように使っています。

つまり、左手を体の後ろの上に弧を描くような動きになっています。

 

この左手をラケットと逆方向に動かすことで、体幹の回転を抑えることができます。

ラケットを速いスピードで振っていますが、体幹はその場から回転していません。

動画はレシーブですが、ロブでも同様に体を使うことで体幹の回転を抑えて打つことができます。

結果的には両手を広げる動きとなります。

手が広がりきるタイミングにインパクトを合わせることができると、さらに鋭く打つことができるようになります。

 

体幹を丸める反る

左手を使うということは、正しくは両方の手をバランスよく使うということです。

先に説明したように両方の手をバランスよく使うことができると、体幹の動きも使うことができるようになります。

ここで使いたい体幹の動きとは『丸める・反る』という動きです。

 

体幹を左右に回転させる動きは、ブレにつながるのでロブを鋭く打つ場合には気を付けたい動きです。

代わりに、体幹を「丸める」そして「反る」動きを使うことで体幹の力を使ってロブを打つことができます。

左手を広げる動きに合わせて、体幹を反る動作も一緒に使えるようにするイメージです。

注意したいポイントは体幹だけを反らせようとするとバランスを崩してしまいやすいことです。

あくまでも手とのバランスの中で体幹の反りの動きを出すようにしていきましょう。

 

足は左右に動かす

ロブを打つ際に注意したい足の使い方として、膝の屈伸動作をお伝えしました。

ロブを鋭く打つ際には足を左右に使うようにします。

 

ロブを打つ時には右足を踏み込む!ということを意識することは大切です。

その右足を踏み込むだけでなく、左足から右足へ移動して踏み込むという意識を持つことでよりスムーズなスイングができるようになります。

 

そして、膝ができるだけ屈伸しないようにするためにも、左右の動きにすることも大切です。

「膝を使わない」というイメージはなかなか難しいのですが、

使い方を「上下(屈伸)の動き」から「左右の動き」にイメージを変える

という感じで伝えると伝わりやすいです。

膝の屈伸はできるだけ抑えたい動きですので、膝の角度をできるだけキープしながら、左足から右足へ動きを作ってロブを打てるようにしましょう。

 

 

まとめ

ロブを鋭くする体の使い方をまとめると

  1. 左手を使う!左右バランス良く動かすことで体幹の回転を抑えることができる。
  2. 体幹を「丸める・反る」という動きを使う。左手の動きに合わせて体幹の反りを使うことで体幹の力を使って打つことができる。
  3. 足を左右に使う。左右の動きにすることで膝の屈伸動作を抑える。

となります。

 

今回は飛ばない原因となる動きも解説しています。

飛ばない原因となる動きはエラーの原因にもなるので、エラーの分析にも役立ちます。

飛ばない原因の動きは言い換えれば注意したい動きです。

原因となる動きをしてしまってないかチェックし、飛ばせる身体の動きを身につけるべく練習していきましょう。

 

 

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ライター紹介 ライター一覧

齋藤 聡史

齋藤 聡史

日本スポーツ協会公認コーチ(バドミントン)
ビーウェイ長野伊那店 代表
日本バドミントン専門店会認定『First Class Stringer(ファーストクラスストリンガー)』
バドチュー.NET運営

■ 生年月日:1985 年 12 月 23 日
■ 身長(cm) / 体重(kg):179cm / 68kg
■ 血液型:B型
■ 出身地:静岡県
■ 経 歴:入野中学校 → 湖東高校 → 天理大学
→ビーウェイ株式会社→総合型地域スポーツクラブ→起業

バドチュー.NETを運営しています。
長野県伊那市にてラケットスポーツ専門店の経営とバドミントンインストラクターをやっています。

中学時代は棒高跳びで静岡県5位入賞。
高校進学後に地域のクラブチームにてバドミントンを開始。
大学にて生涯教育に出会い、バドミントンと生涯学習というテーマに興味を持つ。
長野では小中学生から大人までバドミントン指導を展開。
バドミントンの上達や活性化には用具選びやメンテナンスが必要と考え、2021年コロナ渦にもかかわらずビーウェイ長野伊那店を開業。

さらに詳しいプロフィールは
http://badchu.net/uneisyajouhou

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