【バドミントン用語解説】クリアーとは
こんにちは。
バドミントンコーチの齋藤(@usagi02_soushi)です。
バドミントン用語解説シリーズではバドミントンをしていると出てくる基本的な用語や専門用語を解説しています。
【シリーズ記事】
バドミントン経験者であれば、何気なく使っている言葉も多くありますが、用語を理解することでバドミントンへの理解が深まります。
今回はクリアー編。
それではクリアーとはなんぞやについて解説していきます。
クリアーの意味
クリアーは英語で『clear』
辞書を見てみると、
- 〈透明〉クリアーな
- 〈明晰〉クリアーな頭脳
- 〈ハードルなどを飛び越すこと〉クリアーする
※weblio英和辞典・和英辞典より
出てきましたね。
3つ目の「飛び越すこと」
まさにこれがバドミントンのクリアーです。
バドミントンのクリアーとは
「相手を飛び越すショットのこと」
クリアーの種類
クリアーには二つの種類があります。
- ドリブンクリアー
- ハイクリアー
です。
この二つは主に、シャトルの軌道、特に高さが異なります。
ドリブンクリアーは低い軌道で相手を抜く球です。
ハイクリアーは高い軌道で相手の頭上、ラケットの上を完全に越える球です。
ドリブンクリアー
軌道:低い
メリット:相手を追い込みやすい
デメリット:カウンターを狙われるリスクが高まる
ハイクリアー
軌道:高い
メリット:相手を奥まで下げることができる
デメリット:相手に時間的な余裕を与える
【二つのクリアの違い記事】:ドリブンクリアーとハイクリアーの打点を比較
ストレートとクロス
クリアーはバドミントンのストロークの中で一番滞空時間があるショットです。
ストレートへのクリアーとクロスへのクリアーでは同じ高さで奥まで打てている場合、滞空時間が異なります。
相手コートの奥まで打った場合、ストレートクリアーよりもクロスクリアーの方が距離が長くなるため、滞空時間が長くなります。
ストレートクリアー
時間:滞空時間が短い
メリット:相手の時間を奪いやすい
デメリット:自分の時間をつくりにくい
クロスクリアー
時間:滞空時間が長い
メリット:相手にも時間を与える
デメリット:自分の時間をつくることができる
【ハイクリアー関連記事】:ハイクリアーでシャトルを上に飛ばす方法
打ち方のポイント
クリアーはシャトルを遠くに飛ばすショットです。
そのためにはラケットを使ってシャトルにパワーを伝えなければいけません。
そこで考えられる3つの要素
- ラケットのスイングスピード
- 力強さ
- 力強さをラケットに伝達する(軸)
ラケットのスイングスピード
ラケットを速く振れるようになることが大切です。
ラケットのスイングスピードを高めるには
腕を捻る動作である、前腕の回内動作です。
力強さ
シャトルを飛ばすには、力強くシャトルとラケットが当たる必要があります。
この力強さは下半身で地面を捉えることと、体の捻りから生み出します。
いわゆるテイクバックです。
テイクバックはラケットを引くだけでなく、力強さを生み出すために足で地面を捉えることが重要です。
【下半身と軸の記事】:四股ふみで股関節強化~ポイントと効果~
力強さをラケットに伝達する(軸)
足で地面を捉え、生み出した力を確実にラケットでシャトルに伝えるということが最後のポイントです。
この力を伝達するのが、体の軸です。
体の軸を作ることで、下半身で生み出した力を、ラケットのスイングスピードに乗せてシャトルに伝えることで鋭いクリアーを打つことができます。
【軸の関連記事】:スマッシュを安定させる~左手の使い方~
まとめ
クリアーの意味
相手を越えるような軌道でシャトルを打つ
クリアーの種類
ドリブンクリアー・・・低い軌道で相手を抜く
ハイクリアー・・・高い軌道で相手を後ろに下げる
ストレートとクロス
ストレートクリアーは相手の時間を奪いやすく、自分の時間をつくりにくい。
クロスクリアーは自分の時間を作りやすく、相手にも時間を与えやすい。
打ち方のポイント
クリアーを打つにはシャトルを遠くへ飛ばす能力が必要!
そのために必要な要素は3つ
クリアーは高さやストレート・クロス、組み合わせ方で様々な使い方をすることができるショットです。。
バドミントンの基本の一つでもあり、奥が深いショットでもあるクリアー。
しっかり身につけていきたいですね。
【クリアーの記事】
「バドミントンは人生そのもの」