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なぜ?基礎打ちで最初にドライブを打つ理由

 2018/08/16 練習と思考
この記事は約 7 分で読めます。 12,862 Views

こんにちは。

バドミントンコーチ齋藤(@usagi02_soushi)です。

 

さて、早速質問です!

「みなさんは基礎打ちの時に何から始めますか?」

 

一番多く見られるのがドライブではないでしょうか。

※こちらの動画はYouTubeのものを共有させていただいています。

S/Jリーグの試合前のアップでもドライブから始まっています。

バドミントンの基礎打ちや練習の最初はなぜドライブからなのか。

ドライブから始めるメリットをまとめてみました。

【ドライブとはなんぞやな記事】:【バドミントン用語解説】ドライブ

 

 

ドライブから始めるメリット

小さな動きから始める

基礎打ちは練習の序盤や、大会当日の朝に行われることが多いでしょう。

体がシャトルを打てる状態が整っていないときにいきなりダイナミックな動きをすると怪我のリスクが高まります。

小さな動きから徐々にダイナミックな動きにしていくことで、体がスムーズにバドミントンモードになってきます。

特にハンドリングスキルは最も小さい動きと言っても良いでしょう。

その日の一番最初に感覚をつかんでおきたいですね。

【関連記事】:バックハンドでシャトルを弾き飛ばす~ハンドリングスキルはてこの原理~

 

 

シャトルを確実にラケットで捉える感覚を掴む

ドライブはスピーディーなラリーです。

スピーディーなラリーの中でシャトルを確実にラケットで捉える感覚を掴みましょう。

特に、ドライブではシャトルのコルクが自分に向かって飛んでくるので、コルクの先端をラケット面のセンターで確実にインパクトすることが大切です。

シャトルとラケット面のインパクトを確認しましょう。

 

 

シャトルを走らせる感覚をチェックする

ドライブとはシャトルを走らせるストロークのことです。

【関連記事】:【バドミントン用語解説】ドライブ

 

バドミントンではドライブの応用としてロブ、プッシュ、レシーブがあります。

最初にシャトルを走らせる(加速)させる感覚を練習しておくことでその後のストロークにスムーズに移行することができます。

 

 

シャトルの勢いを抑える感覚をチェックする

ドライブは打点が下がってしまったり、シャトルがネットの白帯から浮いてしまうとバックアウトしてしまいます。

そこで、シャトルをただ走らせるだけでなく、どのくらい走らせるのかといった感覚をチェックします。

言い換えると、シャトルの勢いを抑えるということです。

お互いにシャトルの勢いを抑え、コントロールするのが、ショートドライブと呼ばれるような練習です。

短い距離をコントロールすることはバドミントンではとても大切なことです。

走らせるだけでなく、勢いを抑える、短い距離を走らせる練習もおこなっていきましょう。

【勢いを抑える関連記事】:基礎打ちで練習!ドロップのスピードをコントロールする3ポイント

 

 

その日のシャトルの飛び具合をチェックする

シャトルは非常に軽く、その日の温度や湿度、標高などによって飛距離が変化します。

またシャトルのメーカーやグレードによっても飛び方や打球感が異なります。

その日のシャトルの飛び具合をドライブを打ちながらチェックしましょう。

シャトルが軽く飛ぶのか、シャトルが重く飛びにくいのか、どのくらいの力加減で奥までドライブが飛ぶのか、どのくらいの力加減でシャトルをコントロールできるのかといったことをドライブを打つ時に確認します。

シャトルの飛びを確認しておくことでその後のロブの距離感やクリアーの距離感が掴みやすくなります。

 

 

シャトルを沈める感覚をチェックする

ドライブは強すぎればバックアウト、そしてネットから浮いてしまえば相手のチャンスになりかねないストロークです。

ネットを挟んでのドライブでネットから沈めることができればラリーを組み立てやすくなります。

走らせるだけでなく、シャトルをネットから沈める力加減、インパクトの感覚をチェックします。

【沈める感覚を養う記事】:ショートサーブを沈める!シャトルの回転を見極める。

 

 

バックハンドとフォアハンドを切り替えるハンドリングの練習

初心者のうちは、ドライブというとフォアハンドばかり使ってしまいがちですが、上達してくるとバックハンドの方が打ちやすくなってきます。

バックハンドの方が打ちやすくなってくると次なる課題としてはフォアハンドとバックハンドの切り替えです。

バックハンドのままフォア側を打つこともできるのですが、これにはメリットとデメリットがあります。

毎回おこなう基礎打ちの中で、フォアハンドとバックハンドを切り替える練習をしていくことで、スムーズな切り替えができるようしていきましょう。

【切り替えが苦手な人の応急処置記事】:バックハンドでフォア側に来た球を打つ!メリットとデメリット

 

 

シャトルのスピードに目を慣らせる

バドミントンのシャトルは非常に速く、ラリーのテンポに目を慣らしておく必要があります。

ドライブはシャトルのスピードに目を慣れさせるということにおいても有効です。

また、相手のコートと自分の近くにきたシャトルと焦点の遠近を切り替えるスピードもバドミントンでは重要です。

ドライブで目のウォーミングアップもおこなっていきます。

【目の使い方記事】:バドミントンで打ち損じミスを減らす!目の使い方

 

 

その後のストロークの基礎がドライブ

ドライブのシャトルを走らせる感覚は、その後のロブ、プッシュ、レシーブでシャトルを走らせることや、力加減などコントロールにつながります。

最初にドライブでシャトルの飛びや走りを確認しておくことで、基礎打ちの他のストロークの準備となります。

 

 

まとめ

基礎打ちのドライブで確認するポイントは

  • シャトルのスピード、高低などのコントロールの確認
  • シャトルをラケット面で確実にインパクトする
  • シャトルを走らせる(抑える)ラケットコントロールの確認
  • フォアとバックを切り替えるハンドリング&ボディコントロールの確認
  • 目をバドミントンモードにする

これらの狙いをもって毎回おこなうドライブを行うだけで練習の効果は一気に高まります。

「意識して練習することが大事!」

とはよくいわれると思います。

意識するポイントを整理しておくことで練習の狙いも持ちやすくなります。

ドライブ練習での意識するポイントを整理してみてください。

 

ドライブにはバドミントンに必要な要素がとてもたくさん詰まっています。

ドライブの打ち合いは初心者には特におすすめの練習です。

ぜひドライブの練習に時間をかけてください♪

 

 

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ライター紹介 ライター一覧

齋藤 聡史

齋藤 聡史

日本スポーツ協会公認コーチ(バドミントン)
ビーウェイ長野伊那店 代表
日本バドミントン専門店会認定『First Class Stringer(ファーストクラスストリンガー)』
バドチュー.NET運営

■ 生年月日:1985 年 12 月 23 日
■ 身長(cm) / 体重(kg):179cm / 68kg
■ 血液型:B型
■ 出身地:静岡県
■ 経 歴:入野中学校 → 湖東高校 → 天理大学
→ビーウェイ株式会社→総合型地域スポーツクラブ→起業

バドチュー.NETを運営しています。
長野県伊那市にてラケットスポーツ専門店の経営とバドミントンインストラクターをやっています。

中学時代は棒高跳びで静岡県5位入賞。
高校進学後に地域のクラブチームにてバドミントンを開始。
大学にて生涯教育に出会い、バドミントンと生涯学習というテーマに興味を持つ。
長野では小中学生から大人までバドミントン指導を展開。
バドミントンの上達や活性化には用具選びやメンテナンスが必要と考え、2021年コロナ渦にもかかわらずビーウェイ長野伊那店を開業。

さらに詳しいプロフィールは
http://badchu.net/uneisyajouhou

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