『跳べないけど、跳ばないと、跳べるようにならない』上達を2つの練習と3つのレベルで考えよう
「二重跳びをできるようにするためには、何回もひっかかりながらコツをつかむしかありません。跳べないけど跳ばないと跳べないということだと思います。」
こんにちは。
バドミントンコーチの齋藤(@usagi02_soushi)です。
冒頭のコメントは
「縄跳びをどうしてやるかを考えてみよう」
という問いに対してのある一人の男子中学生の回答でした。
縄跳びの二重跳びも多くの子どもたちが最初は上手にできません。
「跳べないけど跳ぶ」
という練習をおこなわないことには上達はありません。
きっと何回も引っかかりながらコツを探していくことでしょう。
今回は上達するために大切な練習の取り組み方を段階にわけて考えてみます。
自分がどんな狙いで練習をすればよいのかということがわかってくると練習の質が高まっていきます。
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上達するための練習は2段階
まずは上達するための練習は
二つにわけてかんがえます。
- 「できない」から「できた」を経験する練習
- 「できる」ことの安定感を高める練習
できるレベルは3段階
「できる」というレベルは3段階にわけることができます。
- レベル①やろうとしているけど「できない」
- レベル②「できる」こともあるけど「ミス」も多い
- レベル③スムーズに「できる」
上記で説明した練習の二段階とは
この3つの段階を上がっていくための練習といえます。
それでは、今回の縄跳びを例に見ていきましょう。
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「できない」から「できた」を経験する
狙っている動作が「二重跳びを連続で跳ぶ」ということだった場合
できない状態というのは
「二重跳びができない」もしくは「一回なら跳べる」という感じですね。
課題が「できない」つまりレベル①の状態と言えます。
この状態から目指すべきは
「二重跳びを連続で跳べた」という経験を得ることです。
冒頭の言葉はまさにこの段階を乗り越えるためにとても大切なことです。
「跳べない」だけど「跳ぼう」と練習を繰り返すことが一番の練習です。
言い換えれば、エラーを繰り返していくこととも言えます。
繰り返し行う中でマグレでいいのです。
「できた!」という瞬間が訪れます。
この「できた!」は一回できればOKなのです。
一回でもできた感覚を掴むことができれば、レベル①を卒業となります。
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「できる」ことの安定感を高める
一度でも「できた」ことがあれば
「二重跳びを連続で跳ぶ」能力を獲得しているということになります。
この段階は「レベル2」の
「できる」けど「エラー」も多い状態です。
バドミントンのラリーに言いかえれば「入ることもあるけどネットにかかったりアウトしたりする」という状態。
この状態ではなかなか試合中には使えませんよね。
レベル②での練習は
「できることの安定感を高める」ということになります。
ここでもまた「跳べないけど跳ぶ」ということが大切です。
少し変わるのは
「跳べないかもしれない」し「跳べるかもしれない」
になっていることですね。
このレベル②では連続で跳ぶコツを掴むことと無駄を減らすことがポイントになってきます。
レベル②卒業の目安となるのが
「自然とできるようになる」
ということです。
「二重跳びを連続で跳ぶ」ことを意識して集中しないとできない時には
まわりの人と話をする余裕など到底ありません。
しかし、二重跳びも慣れてくれば
「話をしながら跳べる」
くらい余裕を持って跳ぶことができるようになります。
自然とできるレベル③を目指して練習をしていきましょう。
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まとめ
できるレベルの3段階
- レベル①やろうとしているけど「できない」
- レベル②「できる」こともあるけど「ミス」も多い
- レベル③スムーズに「できる」
上達するための練習は2段階
- 「できない」から「できた」を経験する
- レベル①から②への練習
- 最初の「できた」を獲得する
- 「できる」ことの安定感を高める
- レベル②から③への練習
- 自然とできるようにする(例えば会話しながら)
できる状態のレベルを3つにわけて
その段階を上がっていくための練習は二つにわけることができます。
自分が今どのレベルにいて
どんなことを狙って練習しているのか
を理解することで
練習で気を付けるポイント、狙いがより正確になり、モチベーションも変化してきますね。
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