ストレートスマッシュって?3種類のストレートを理解しよう
こんにちは。
バドミントンコーチの齋藤(@usagi02_soushi)です。
コーチが言っていることを真剣にやろうとしているのに
「違う!そうじゃない!」
と言われたり
逆に指導者目線で見たときに
「何度同じことを言ったらわかるんだ!!(ムキーー!)」
となったりすることありませんか??
私はあります(笑)
今までもたくさんありました。
そういう場合は
言葉の定義が食い違っているのです。
さて本題に入りましょう!
バドミントンで「ストレートに打つ」
という言葉でどのようなイメージを持つでしょうか?
プレーヤーはもちろん指導するときには
同じ言葉でも人によってイメージが異なります。
今回はバドミントンでの「ストレート」でおきる定義のすれ違いに着目して
「ストレート」について整理していきましょう。
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『ストレート』という言葉が持つ3つの意味
ストレートという言葉はだいたい3つの意味、捉え方があります。
- サイドラインと平行に打つ
- 近い方のサイドラインに向かって打つ
- 自分の身体の正面に真っ直ぐ打つ
それでは一つずつ見ていくことにしましょう
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サイドラインと平行に打つ
コートのラインに対してのストレートという考え方です。
サイドラインと平行、ネットに対して直角に打つというイメージのストレートです。
ストレートと言われて一番多くイメージするのがこのストレートのようです。
サイドライン際に飛んできたシャトルをサイドラインに沿って打つことができると相手は脅威に感じることでしょう。
しかし
サイドラインに沿って打つというイメージだけだと
相手が打ってきたシャトルが内側にきた場合には
相手がリターンしやすいコースになってしまいます。
サイドラインに沿ったストレートは
相手がどこに打ってきて、自分がどこから打つのか
ということで効果が大きく変わってきます。
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近い方のサイドライン際に向かって打つ
自分の立ち位置に近い方のサイドラインに向かって打つことを
ストレートに打つとイメージします。
コントロールが良くなってきたり打ち分けが上手くなってくると狙えるようになってくるプレーヤーが増える印象です。
シャトルはいつもサイドライン際に飛んで来るわけではありません。
センター寄りに飛んできたシャトルをサイドライン際に打ちます。
上下左右、力加減によってアウトのリスクが高まるのがデメリットです。
サイドライン際に狙って打てると有効打になるだけに
練習して身につけたいコントロールですね。
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自分の正面に真っ直ぐ打つ
自分の体の正面に打ちます。
体の向きに合わせて真っ直ぐ打つという意味のストレートです。
左側の例では、シャトルはクロス方向に飛んでいますが、
体の向きで見ると真っ直ぐ打っています。
体の向きで相手がコースを予測しやすくなるということがデメリットです。
相手がコースを予測できるレベルになってきたら
スライス、いわゆるカットを使って
体の向きとは違う方向に打つことで相手の逆をつくことができます。
コントロールの基本となる体の正面に打つストレート。
実は難しいのもこのストレート。
そして
次のステップにもつながっていくストレートです。
日々の積み重ねで体の正面に打つストレートを磨いていきましょう。
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まとめ
ストレートの3種類
サイドラインに沿ったストレート
サイドライン際のシャトルを
ラインに沿って打つことができれば相手の脅威となるショット。
相手の打ってきたシャトルが内側に来た場合にこのストレートを打つと相手の打ちやすいコースになりやすい。
サイドラインを狙ったストレート
コートの内側に来た場合、近い方のサイドラインに向かって打ちます。
相手にスピードとフットワークとを同時に意識させることができるストレートです。
上下左右、力加減のコントロールがずれるとアウトしやすいのがデメリット。
体の正面に打つストレート
体の正面に向かって打つストレート。
相手コートへの左右の打ち分けがしやすい反面、相手にコースを予測されやすい。
サイドラインに沿ったストレート、サイドラインを狙ったストレートどちらも打つことができる。
相手の逆をつくスライスやカットの技術につながっていく。
いかがでしょうか。
ストレートという言葉にはコースの考え方もあれば、打ち方という考え方もあります。
言葉の定義を明確にしてレベルアップを目指していきましょう!
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